身体のラインと経筋について

 筋膜をほぐしていくのに身体のラインである経絡を目安にすると良いということを筋膜ほぐしと圧迫法についてのページで簡単に説明しましたが、ここでは経筋という経絡とは別の東洋医学的な捉え方を紹介したいと思います。

経絡が気の流れるラインとするなら経筋は、筋肉系統のつながりのライン(帯)みたいなものです。身体には、12本の経筋があると東洋医学では言われています。経絡と違ってあまりポピュラーではないので、鍼灸をする人でも使わない人は使わなくても構わないというマイナーなラインです。

でも、痛みなどの運動器系の症状などには効果を発揮するので、筋膜をほぐすときに知っておいた方が良いと思います。前回のページでは、アナトミートレインというアメリカ生まれの筋膜のラインの本をお勧めしていましたが、経筋という古代中国の身体の捉えかたも実用性があります。

 それでは、身体にある12本の経筋について簡単に説明をしていきます。12経筋は、12経絡と同じようなラインを走行しているので、経絡の走行をだいたい覚えてから経筋を覚えた方が走行が似ているので覚えやすいです。

運動器系の問題だけなら、太陽の当たる側の陽経だけ使うのも効果的です。身体の陰陽と経絡についてのページで、陽経と陰経の説明をしているので興味のある人は、そちらを参考にしてください。

 ここでは、足から頭につながる3本のライン(帯)を簡単なイラストを使って説明していきます。身体の前側と後側と横側の足からつながるラインなので、フォームローラーやテニスボールを使って筋膜をほぐすのに気になるラインをなぞっていくと気血の流れも良くなって効果があがります。

経筋は、気の流れる経絡と違って筋膜の帯またはゴムバンドのようなイメージで捉えて、伸び縮みが悪くなっている部分のラインに沿って末端側の部分を調整するとライン全体が緩んで弾力が回復します。

 ここでのイラストでは、末端部分が足になるので、足または脛やふくらはぎなどの足に近い部分をほぐすことで、関係した経筋に作用して体幹部分の緊張も緩んでいきます。

陽経の6経筋は、手や足の末端から起こり頭まで延びていきます。陰経の6経筋は、手や足の内側の末端から起こりお腹や胸につながっています。手と足の外側と内側から3本づつ起こり、合計で12経筋が身体に存在します。名称まで書くとややこしくなるので、省略しておきます。

 筋膜の歪みを整えて、身体のバランスを良くするための基本は、前後左右の伸び縮みを調整することなので、経筋という身体の捉え方も実用性がありボディワークに興味がある人にはお勧めします。