肩こりと肩甲骨の関係について

 肩こりがひどくなると背中から腕にかけの筋肉が硬くなり、動いたときに違和感や痛みなどの不快な症状を感じて、悩んでいる人が多くいると思います。

ここでは、不快感の元になる肩甲骨の動きについて考えてみました。肩こりのなかには、肩から首、そして後頭部にかけてのコリの酷い人もいますが、肩首にコリがある人でも本人は気付いていなくても、肩甲骨の動きが悪くなっている人が多くいます。

肩甲骨は、健康のバロメーターと昔から言われてました。たぶん、聞いたことがない人もいると思いますが、腰が悪くても身体のバランスが崩れると片方の脇に緊張が起こり力が入ってしまい、肩甲骨の周りの筋肉が硬くなって動きが悪くなります。

あまり複雑に考えると返って分からなくなるので、イラストを使って肩甲骨の動きと筋肉の関係について簡単に考えてみました。

肩こりに関係した肩にある筋肉は、左図にある僧帽筋と言われる筋肉があります。僧帽筋は、上部線維と中部線維と下部線維からなり、首の付け根から肩先、そして背中の真ん中ぐらいまである大きな筋肉です。

僧帽筋は、肩の前側にも少し被さるように伸びていて、鎖骨の外側3分の1に付着しています。上部線維部分の筋肉は、目と関係があるとキネシオロジーでは言われていて、眼精疲労などで肩こりを感じやすい部分です。

目を蒸しタオルで温めて、肩の緊張をリラックスさせる整体法の対処法は、上部線維のコリを緩めるのには理にかなっているように思います。

 次に僧帽筋の下側にある肩甲骨に関係した筋肉が左図になります。水色の筋肉は、肩甲挙筋と言われ、赤色は菱形筋を言われています。

肩甲挙筋は、上部頸椎から伸びてきて、肩甲骨の角に付着しています。主な働きは、肩甲骨の挙上と下方回旋を行います。
この筋肉も肩こりの原因になる筋肉で、首の付け根から肩甲骨にかけてのしつこいコリのときはスジ張って感じるときもあります。

そして、肩甲骨内側から背骨に向かって菱形に伸びてる筋肉が、その形から菱形筋(りょうけいきん)と言われてます。
この筋肉も肩こりが酷くなり、肩甲骨の動きが悪くなったときに違和感を感じやすいところです。

 最後に肩こりがひどくなり、肩甲骨が身体にくっ付いたようになったときに緊張する筋肉が右図に描いた、胸部から脇の下を通って肩甲骨の前側に伸びている筋肉です。

青色の筋肉が小胸筋と言われ、大胸筋の下側に隠れている筋肉です。小胸筋は、上部肋骨から伸びていき、肩甲骨の前側角にある烏口突起に付着しております。

赤色の筋肉は、前鋸筋(ぜんきょきん)と言い、脇の下にある肋骨の上部から中ほどにかけて始まり、肩甲骨の内側に伸びていき内側縁に付着しております。呼吸とも関係があり、肩こりが酷くなると呼吸がしづらくなるのは、肩の上のほうの部分だけではなく、内側の筋肉も硬くなっているためです。

◆ まとめ

 背中側にある菱形筋と脇下にある前鋸筋は、肩甲骨を挟んでの内側と背中側の拮抗筋になり、両者の収縮バランスが崩れると肩甲骨が傾いてしまいます。

そして、肩甲挙筋と小胸筋も前側と後側から肩甲骨に付着して作用する拮抗筋になります。こちらも収縮バランスが崩れると肩甲骨が歪んでしまいます。

肩こりが酷くなり、肩先が前側に引っ張られていたり、背中側で左右の肩甲骨が非対称に歪んでいる人は、上のイラストにある筋肉の緊張を調べてバランスよくほぐしてみてください。