鎖骨が埋もれる筋肉の緊張について

鎖骨が埋もれる筋肉の緊張について

 季節が冬から春になり、だんだん暖かくなってくると服装が薄着になってきて、首元のあいた服を着ると気になるのが鎖骨のラインだと思います。

デコルテという言い方でも一般的に言われてますが、左右の鎖骨ラインがバランスよく、はっきりときれいにそろっていると姿勢がきれいに見えますね。

ということは、姿勢が悪いと鎖骨ラインも歪み、筋肉が緊張して膨らんでいると鎖骨が埋もれてしまうということです。

姿勢の悪くなる原因もいろいろありますが、はじめに筋肉の緊張と鎖骨の関係について簡単に説明いたします。

 それでは、左図を参考にしながら考えてみましょう。まず始めに鎖骨を目立たなくする筋肉は、鎖骨の上側にあり、肩こりになると緊張して硬くなる僧帽筋という筋肉です。

左図の肩から鎖骨についている筋肉です。僧帽筋は、首から背中の方まで覆っていて、前に延びる筋肉の線維は鎖骨の上外側の三分の一の部分に付着しています。

なので、肩こりがひどい人は鎖骨の上側が埋もれて目立たなくなってしまいます。

次に鎖骨の下側にある筋肉で、大きい筋肉は大胸筋という筋肉です。大胸筋は、胸の骨から鎖骨の下側半分に付着していて、上腕骨に延びていって付着しています。

 大胸筋が緊張すると硬くなって膨らむということは、肩こりの説明で想像することができると思いますが、腕を内側に引っ張ってしまい、肩が内巻きになるということは分かりづらいでしょう。

右図は、姿勢の悪い人を横から見たと仮定したイラストです。姿勢が悪いという言い方は、あまり良い言い方ではないので、姿勢が歪んだ人を横から見たとしています。こういう姿勢の人が多いので、一般的な姿勢なのかもしれませんが、ちょっと歪んでますね。

身体の側面の中心線が赤いラインだとすると、少し猫背気味で顎が前に出ていてストレートネックで、巻き肩になっています。

上腕骨と鎖骨は関節でつながっているので、大胸筋が緊張して肩が内側に巻き込んでくると鎖骨のラインが埋もれて目立たなくなってしまいます。

右図の姿勢では、頭が前側に傾いているので胸鎖乳突筋という筋肉も緊張して、鎖骨の上でノド側の部分も目立たなくなっています。

首の前側の付け根には、斜角筋という筋肉もあるので、右図の姿勢では首の根元も緊張して膨らんでいると思います。

 あまり、筋肉の説明しても分かりづらくなるので、今度は身体を上側から見たと仮定した図を描いてみました。

左図の下側の水色の人は、身体の側面ラインと左右の耳と上腕骨のラインが整っています。
ところが、上側の人は身体の側面ラインよりも耳と左右の上腕骨が前に出ていて、肩が丸まったようになっています。

先ほど説明した、右上図の人を上部から見たような感じになっています。側面と上側から見ると身体の歪みが良く分かりますね。

身体が歪んでいて、姿勢が悪いと筋肉も緊張して凝ってしまい、鎖骨も埋もれて目立たなくなってしまいます。

デコルテが気になる人は、姿勢を良くする習慣をつけた方が良いと思います。

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