アサヒナ指圧鍼灸院 筋膜リリース研究所 8motion.net

 筋膜の癒着と基質について

 
筋膜の癒着が身体の可動制限や歪みの原因になるということは、このサイトの
他のページで説明をしてきましたが、コラーゲン線維と基質との関係はあまり深く
取り上げていませんでした。

以前、基質とチキソトロピーというページで、少しだけ基質のことについて書いて
いますが、右側に紹介している本に基質とコラーゲン線維の癒着について、書か
れていたので、筋膜の癒着と基質についてまとめてみました。

右の本は、イタリア人のLuigi Stecco氏によって書かれた、筋膜マニピュレーション
の理論編です。テクニックの方は、実践編に分かれて翻訳されています。

出版社のHPでの本の内容紹介では、筋膜マニピュレーションとは「摩擦法によって
熱を生み出し、基質の正常な流動性を回復し(ゲル状態からゾル状態への移行)、
筋膜の順応性を活用することによって、コラーゲン線維間の癒着を除去することを
目的とした徒手療法である。」と紹介されています。



そして、「外傷、不良姿勢などにより、コラ
ーゲン束のねじれによって最終的には脱
水が生じ、収縮して基質がゲル状になる
原因となる。」と書かれています。

 上記の説明と本を読んで考えてみまし
たら、筋膜(コラーゲン線維)の癒着は
脱水により、基質がゲル状になって起こ
るということで、丁度スパゲティをすぐに
食べないで麺がくっついている状態を
思い浮かべました。

麺がくっつかないようにするには、オリー
ブオイルを塗すと良いことは分かりますが
コラーゲン線維の癒着も基質をゾル状に
なるように手技を行うとよいということです。

ゲルとゾルというとよく分からなくなりますが、ゲルゾルは
ドイツ語で英語で言えば、ゲルがジェルでゾルがオイル
ということです。

ゲルゾルの説明は、基質とチキソトロピーのページでして
いるので、ここでは省略します。

 筋膜の癒着については、右図の「コラーゲン線維の伸展
図」を使って簡単に説明します。
右側が正常な伸展を示していて、左側がコラーゲン線維
に癒着が生じ、交差結合が発生して、伸展が制限された
状態を表しています。





筋膜マニピュレーション
実践編―筋骨格系疼痛治療
 筋膜についての説明は、他のページでしているので、ここでは
解説しませんが、簡単にイメージするのに左図を見てください。

筋膜は何層にもなっていますがここでは、表層の筋膜に癒着が
生じた様子を表しています。顕微鏡レベルで見たコラーゲン線維
の癒着は、上図に示したような感じですが、青色の部分の癒着
が左図の青色ラインとすると、筋肉に伸展制限が起こってしまい
ます。

コラーゲン線維の癒着が起こっている部分の基質は、ゾル状に
なっており、癒着が長期に及ぶと可動制限や痛みの原因になっ
てしまいます。

癒着を剥がす方法をシンプルに考えると、上図に描いたスパゲ
ティにオリーブオイルを塗している方法です。
癒着部分の基質をゲル状からゾル状に回復することです。


カラダのゆがみと筋緊張 施術案内 HOME
                    Copyright © 2004 アサヒナ指圧鍼灸院/筋膜リリース研究所