座骨の痛みと骨盤の歪みについて

 椅子に長時間座っているとお尻が痛くなる人がいると思います。私も身体に合わない椅子に長く座っているとお尻が痛くなってきます。なので、ここでは椅子に座っていてお尻が痛くなることについて考えていきます。

お尻が痛いといっても全体的に痛くなるのか、部分的に痛くなるのかで違いますが、今回は座骨の痛みと骨盤の歪みについて簡単に説明していきます。

パソコンの前で、椅子に長時間座って仕事をしているときに座る姿勢が悪いと背中が丸まってきたり、肩や首が凝ってくることがありますよね。自分でも気づかないうちに悪い姿勢になっていて、身体に歪みを作ってしまいことがあります。

悪い姿勢が癖になってしまい、骨格が歪んでしまう人もいます。左図は、パソコンのモニターを見ているので、身体の前後方向に歪みが発生しています。この図では、顎が前に出て上がってしまい背骨が丸くなっていますね。

前後方向の歪みだけなら、骨盤の両側に体重が同じにかかるので、もし椅子に座っていて座骨が痛くなっても両側が痛くなってくると思います。ところが、骨盤に左右の歪みがある場合は、椅子に座った時に片側の座骨が痛くなります。

 骨盤に歪みがある人は、身体に合わない椅子に座っていて片側の座骨が痛くなってくると反対側に体重をシフトしたり、身体を動かして体重を太ももの裏に移したりして、痛みを和らげようと体重による圧迫を無意識に分散しています。意識的に動いて、痛みから逃れる場合もありますが、とにかく痛くなってくると動きたくなりますよね。

右図では、左の座骨が痛くなったと仮定しています。右利きの人が右腕を使って作業する場合は、反対側の左のお尻に体重を少し移した方が背骨は安定します。右腕を使っているのに右のお尻に体重をかけると身体が右側に傾いてしまうからです。

 なので、背骨や骨盤に柔軟性がある場合は、痛みなどの症状はあまり出ないのですが、身体に疲れが溜まっていて柔軟性が低下している場合に注意が必要です。

 身体が疲れていて柔軟性が低下しているときに同じ姿勢を続けていると、筋肉や筋膜が収縮して戻らなくなってしまい、骨組みが歪んだままになってしまうからです。骨盤の歪みが癖になってしまい、椅子に座った時に片側の座骨に余分に体重がかかり、痛みを誘発してしまうからです。

 歪んだ骨盤で、身体に合わない椅子に座って仕事や勉強を続けていると姿勢が悪くなるだけではなく、太ももの裏側にある筋肉にトリガーポイントというしこりを作ってしまいます。

骨盤が歪んで、筋肉にトリガーポイントが出来てしまうと痛みや不快な症状が慢性的になってしまうことがあるので、身体に合った椅子に座ることをお勧めします。そして、痛みなどの症状が気になる人は、早めに施術を受けることが骨盤の歪み癖を予防することにもなります。