膝関節の痛みと歪みについて

 膝の歪みと痛みについてのことは、以前にもまとめてみましたがそのページでは、膝の歪みの結果として膝の外側部分に起きる痛みについて書きました。

今回は、膝の関節に起きる痛みについて簡単に説明したいと思います。膝が痛いと言っても原因はいろいろあり、筋筋膜性の痛みや関節の傷害による痛みもあるし、靭帯の傷害によっても痛みを発生させます。

痛みについて考えてみると簡単に言ってしまえば、痛いということは自分の身体がここの部分の調子が悪いですよと教えてくれているように思います。

それなのに身体が教えてくれるサインを無視していると、傷害がひどくなって気付いたときには故障中の状態が長引いてしまいます。

 前置きはこれくらいにして、膝の関節について簡単に説明いたします。

左図は、膝関節をスライスして横方向から見たと仮定した図です。図をシンプルにするために、靭帯と滑液包などは省略しています。

白い部分が骨で膝関節を構成するのは、大腿骨と脛骨と膝蓋骨になります。黄色の部分が軟骨部分で、緑色が関節半月になります。

膝の関節の痛みについて考えるには、膝の関節の間にある関節包と言われる部分を考えてみる必要があます。

関節包とは、関節腔を包んでいる2層の膜で、外側が線維膜で内側が滑膜になり、その中には摩擦を軽減する滑液が満たされています。左図では、青色の部分が滑液のつもりです。

関節包とは、骨の摩擦を軽減する仕組みで、簡単に言えば骨の間にあるクッションで内側に滑液が入っているということになります。

関節に歪みが起こると間にあるクッションの偏ってしまいます。右図は、右膝を後から見たと仮定した図です。

変形性膝関節症でよく起きる膝の歪みです。足がO脚ぎみになり内側の半月板が圧縮されています。

 上図のように骨と骨がぶつかっても軟骨には、痛みを感じる神経がないので、ぶつかっている部分が痛いということはありません。

では、なぜ痛みを感じるかというとぶつかっている軟骨が摩耗して、障害が起きてしまい炎症になるからです。

左図は、膝関節が炎症した様子をシンプルに描きました。ぶつかった部分の組織に傷害が起こり、炎症になった結果として発痛物質が関節包の内部に出ている状態と考えてください。

関節包には、痛みを感じるセンサーが付いていて、図では紫色の線が関節内部の発痛物質を感じ取って脳に傷害の状態を伝えています。

関節の痛みを感じるのは、関節包にくっ付いているセンサーとしての痛覚受容器によって、脳に痛みの情報を伝えているからです。

 関節の痛みの話はこれくらいにして、今度は歪みについて考えてみます。右図は、身体の重心が左足に掛かっている状態をイメージしやすく描いてみました。

高齢で膝が悪い人は、体重を減らすか筋力を付けろと言われますが、身体が重いと関節に余分な圧力が掛かりますし、筋力が弱いのも関節に負担がかかるから、関節に傷害が起こりやすくなるためです。

腰が歪んでも片方の膝に負担が掛かるし、足首が歪んでも歩き方で膝に負担が掛かってしまいます。
膝の歪みには、膝自体の問題もありますが骨盤や足首の歪みが原因になっている場合もあります。