への字口になる筋肉の緊張について

 筋肉の緊張と歪みについてのページをいろいろ作っていますが、今回は口がへの字になる筋肉の緊張について簡単に説明してみたいと思います。

身体の歪みを起こす筋肉の緊張と違って、顔の小さい筋肉の緊張は骨格の歪みというよりも筋膜と表面の皮膚を歪ませてしまいます。

 その結果として見た目が歪んで見えてしまうことになります。身体の歪みは余りひどくなければ、服装でカバーできる場合もありますが、顔の歪みを隠すのはマスクしかないのであまり便利ではないですね。

 今まで、表情筋の緊張で起きる問題として、眉間の皺やほうれい線のことについては他のページに説明しているので、ここでは口元の問題を取り上げてみました。

段々上から下がってきて、口周りの絵を描いてみたいなと思ったのもありますが、ちょっと下手なマンガみたいになったけど要点は捉えていると思います。

口がへの字になると機嫌が悪く見えるのと怒っているのかなという印象も持たれてしまう場合がありますね。そういう感情のときもあるかもしれませんが、ただちょっと唇が歪んだだけなのに他人にそう想われるなんて損な感じですね。

では、口元の筋肉について簡単に説明していきます。

唇の周りには、ドーナッツ型の口輪筋(こうりんきん)という筋肉があります。そして、緊張すると口をへの字にしてしまうのが口角下制筋(こうかくかせいきん)という筋肉です。

右図の赤い部分になりなす。緊張すると矢印方向に縮まるので口角を下に引っ張ってしまいます。なので、緊張が続いていると結果として口がへの字に見えてしまいます。

黄色い部分は、下唇下制筋(かしんかせいきん)という下唇を引き下げる筋肉で、緑色の部分は、オトガイ筋というオトガイを引き上げて下唇を突き出す働きをする筋肉です。そして、オトガイ筋が緊張すると下顎の皮膚に梅干しじわが出来てしまいます。

 梅干しじわも良く起きる問題なので、簡単に説明したいと思います。オトガイっていうのは耳慣れない言葉ですが、下顎の先端の部分で人にしかないところだそうです。

オトガイ筋はオトガイを引き上げる作用があり、下唇下制筋は下唇を引き下げる作用で、筋肉の起始と停止が上げるのと下げるので逆になり、オトガイ筋が緊張するとギャップが出来てしまいます。なので、梅干しじわが目立ちやすくなってしまうのです。

 への字口や梅干しじわが気になる人は、症状を起こす筋肉を指でほぐすようにマッサージをしてから、指腹でアイロンがけのように筋肉の走行に沿って伸ばすと目立たなくなります。症状が酷い人は、咬筋という下顎の付け根にある大きな筋肉から順番に顎先にかけてマッサージをしてから、縮んだ筋肉と筋膜を伸ばすと効果があります。