頬の出っ張る筋肉の緊張について

頬の出っ張る筋肉の緊張について

 鏡を見たときに気になる顔の歪みでよくある症状は、顎の歪みが目に付くと思います。そして、頬の歪みもよくある症状です。

顎の歪みは、専門的に言うと下顎骨の歪みになります。下顎骨は、筋肉で頭蓋骨にぶら下がっているだけだから、片側の歯で噛む癖のある人やストレスで緊張して片側の筋肉に力が入りやすい人などは、結果として顎が傾いてしまうことがあります。

 ここでは、顎の歪みと関係した頬の出っ張りについて簡単に説明していきます。頬の出っ張りというとなんかすごい感じに聞こえてしまいますね。でも、筋肉が緊張して膨らんだ状態が続くと頬の骨が歪んでしまい、出っ張ったように見えてしまうことがあります。

 手にも利き腕があるのと同じように歯も噛みやすい方があります。全員ではないと思いますが一般的には、噛みやすい側の歯があるとして、そちら側ばかり無意識に使っていると筋肉が緊張してしまい縮んで硬くなってしまいます。

 その結果として、顎の歪みが目立つ場合と頬の出っ張りが目に付きやすい場合があります。ここでは、片側が出っ張っている状態を説明しています。筋肉が緊張して両側が膨らんでいる人もいますが、片側だけ膨らんでいる方が出っ張って見えるし、両側膨らんでいる人は丸顔に見えるからです。

頬が歪んで膨らみやすい部分がイラストの黄色い部分になります。このイラストでは、左側の歯で噛む癖のある人や左側の筋肉が緊張しやすい人を説明用に簡単なイラストにしてみました。

 この頃は、ストレス社会なので必要以上に力を入れて生きている人が多くなっているのかなと思います。肩が凝っているくらいならよいのですが、アゴが凝っている人が多くなっているので無意識に噛みしめているんじゃないかなと思います。

 では、顎を動かしている筋肉と頬の部分を簡単に描いたイラストを見てください。ちょっと不気味系のイラストになってますが、赤い部分が筋肉で紫色したところが骨になります。

頭の横の部分の筋肉が側頭筋で顎の部分の筋肉が咬筋と言われてます。この2つの筋肉は、咀嚼筋と言われる筋肉で、口の内側には内側翼突筋と外側翼突筋があり、それらの筋肉も咀嚼筋になります。

 そして、片側の咀嚼筋の緊張が頬の出っ張りと大きな関係になってしまいます。側頭筋や咬筋が緊張して硬くなり縮んでしまうと全体的に片側の顔が膨らんでしまい顔の骨を歪ませてしまうからです。

頬の部分の骨は、構造的に歪みやすい部分だからです。頭蓋骨のイラストを見ると分かりやすいかなと思いますが、頭と顔の角ようなの部分だからです。

 イラストの青色の部分になりますが、真上から見たと仮定したら、ちょうど左前方の角ですね。真上から見たら四角ではなく楕円形ような形なんですけど、左側の頬が出っ張るということは、正楕円形ではなく左側に歪んで膨らんだ楕円形になっています。

青い部分の骨は、頬骨と言われる骨で顔の頬骨弓という部分を構成しています。専門的な説明は話が長くなるので少なめにして、簡単に言うと頬骨は、上顎の骨と耳側の骨と、こめかみとおでこの骨につながっています。

耳側の骨と頬骨のつながっている部分は、上から見ると穴になっていて、その部分に側頭筋が入り込んで下顎の骨をぶら下げています。そして、外側の部分の咬筋も顎の骨をぶら下げているのです。なので、側頭筋や咬筋が緊張して凝ってくると全体的に骨格が歪んでしまうのです。

話のまとまりが悪くなりましたが、片側の筋肉の緊張が続いた結果としての歪みなので、片方の歯で噛む癖のある人や、頬杖をする癖のある人も自分で歪みを作ってしまうので注意してください。

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