関節の動きと調整法についての簡単な説明

 関節の動きと調整法についての簡単な説明をしてみたいと思います。
まず、はじめに考えていただきたいことは、関節という仕組みについてです。

関節という言葉を辞書で調べてみると、「骨と骨とを連接させる可動性の接合部。周囲を結合組織の膜が包み、内側には滑液が入っていて潤滑油の役割をする。」という説明でした。*結合組織の膜とは、筋膜のことになります。

 上記の説明は、関節というモノの説明になっていますが、大切なことは関節が動くモノ(可動性)だということです。そんなのあたりまえだと思うでしょうが、意外に忘れて(省略)いることがあります。上記の説明では「どうやって動く」のかというHOWが省略されています。

関節とは、関節をまたいでいる2つの筋肉の収縮バランスによって動きます。
2つの筋肉とは、主動筋と拮抗筋になります。主動筋が収縮して、反対側の筋肉(拮抗筋)が弛緩すると結果として関節を構成する部位が動きます。

少し難しくなりますが、人間が動物であるということは動くモノという前提になって考えないと、どこをどのように調整すればいいの判断が付かなくなってしまいます。

まず、シンプルに考えるために下肢の模型図を見ながら、関節の動きについて考えていきましょう。関節の動きと調整法について考えていきましょう。




 左の模型図を見ながら、下肢の動きについて考えてみましょう。*模型図なので、筋肉を省略しています。

まず、はじめに左図の左側は普通にヒザ関節を曲げて歩いているとイメージしてください。ヒザ関節が滑らかに動いているので上体のブレも少ないと思います。

次に左図の右側は、片方のヒザ関節に缶状のモノで動きを制限されていると考えてください。この状態で歩いたとしたら、上体のブレは大きくなり骨盤や背骨にユガミやズレを発生させる原因になってしまいます。

骨盤の歪みと姿勢のページでは、植木鉢とチューリップの関係でカラダのユガミやヒズミについて簡単に説明しましたが、人間が2本足で動く動物ということは、骨盤より下部にある脚がすごく重要なパーツ(部位)になっています。

 もう少しシンプルに考えてみると、上図では缶状のモノで制限されているとしましたが、左図のように関節を構成するネジの動きが悪くなり、関節の動きに制限が出てしまったと考えてみましょう。

人間の関節は、ロボットと違いネジなんか使っていませんが、動きが悪いモノのイメージをするのに丁度良いと思います。

動きが悪くなったら、「なんだ、関節が錆びてきたのか」と思えばイメージがしやすいんじゃないですか?

関節を構成する骨のズレも問題になりますが、関節のサビ(制限)も動物としての人間には問題になります。

 最後に人体の関節についての簡単な説明をしていきます。左図は、ヒザ関節と肩関節と仙骨の関節面を描いた図になります。オレンジ色の部分が関節面になりますが、靭帯や半月版などは省略して描いていません。

単純に骨しか描いていないので、関節包(線維膜、滑液膜)も省略しているのです。この関節包というのが重要な部分で、その中に滑液という潤滑油(オイル)が入っているので、関節が滑らかに動くことができるのです。

 余談になりますが、この滑液内に溶けている二酸化炭素が瞬間的に気化されて気泡になり破裂する音(ポキッ)がカイロプラクティックの矯正音と言われています。

◆ まとめ

 関節の動きについての説明で重要なことは、関節は筋肉の収縮バランスで動いているということです。

そして、問題になるのが関節のズレ(歪み)とサビ(制限)になります。サビ(制限)が他の部分のズレ(歪み)の原因になっていることもありますが、単純にズレ(歪み)ている場合もあり、ズレをほおっておいた結果サビになることもあります。

シンプルに考えると、O脚や猫背などもズレとサビの結果ですね!

 関節の調整方法はいろいろありますが、どの方法が一番良いということはなくケースバイケース(症状により)のように思います。

関節を構成する骨を矯正する方法と、関節を動かしている筋肉を調整する方法があります。骨を矯正する方法を直接法といい、筋肉の作用を利用する方法を間接法と言われています。

 直接法にもいろいろあり、間接法にもいろいろあるのでここでは説明をしきれないので興味のある人は、推薦図書を参考にしてください。

関節モビライゼーションやAKA、カイロプラクティックは直接法です。
マッスルエナジーテクニックやストレインカウンターストレインや操体法は間接法になります。