筋膜のはたらきについて

 普通の人には、筋膜という言葉もあまり馴染みがないと思いますが、筋膜は何のためにあって、どういうはたらきをするのか簡単に説明いたします。

オステオパシーの本には、筋膜の機能は4つあると書かれています。パッケージング、保護、姿勢、通路の役割があるとされています。

ここでは、パッケージングということを通して筋膜のはたらきについて考えてみます。パッケージングっていう言葉は、カタカナ英語で意味がわかるような分からないような感じがしますよね。

言葉だけだとなんとなく分かったような感じになってしまうので、イメージしやすいように簡単なイラストを書いてみました。

左のイラストは、あまり上手く描けなかったけど意味は分かると思います。

チキンをパッケージングしているところです。パッケージングという言葉を辞書で調べると日本語では、包装と書いてありました。

人間の身体の中は、筋膜で包装されていると考えてもよいと思います。

包装の仕方もいろいろあると思いますが、小さい包みには筋線維を包んで筋肉をまとめているのも筋膜であり、皮膚の下にある皮下筋膜はスッポリと身体全体と包んでいます。*皮下筋膜は、結合組織と言われる場合もあります。

 次のパッケージングは、左イラストのようなダンボールによるものを考えてみました。

同じ包装でも、ラップと箱詰めではずいぶん違うように感じますね。筋膜の役割でも、隔膜などは仕切りのはたらきをしています。

一番わかりやすいところでは、横隔膜などは胸部と腹部の間にありパーテーションのようにはたらきます。

腹式呼吸の出来る人なら、大きな動きも可能ですね。

 横隔膜を例にして考えてみると、筋膜が通路になっているというのもわかりやすいと思います。口から食べたモノが食道を通り、胃に入るには横隔膜にある通路を通ることになります。普段はあまり考えないことだけど、心臓から出た血液も大動脈を通ってお腹の方に流れてます。

そして、筋膜の役目の保護と姿勢ということは、パッケージングで考えるとわかりやすいかなと思います。しっかりとしたパッケージングは、内側のモノが安全に保護されるように、筋膜は衝撃吸収材としてのはたらきもあります。

姿勢ということでは、すべての筋線維は筋膜によって束ねられて筋肉となり身体を支えています。なかでも骨格筋は、骨格の動きと姿勢の維持の役割があります。

姿勢の制御は、一般的に潜在意識の反射によって維持されているといわれ、筋膜は構造的な整合性を維持するための役割をもっていると言われてます。

 パッケージングについて簡単に考えてみましたが、筋膜リリースを行う場合にはパッケージのきつくなっている部位にテクニックを行いリリース(解放)します。