筋肉と神経反射のついて

 指圧や整体、体操や運動などをするのに知っておきたい筋肉の仕組みとして、筋肉が刺激を受けると神経反射をするということです。

 ムリに筋肉を伸ばしたり、弾みをつけてストレッチを行うと筋肉の中にある筋紡錘というセンサーが作用して筋肉を収縮(伸張反射)させます。

 ここでは、筋肉の仕組みに関わる、神経の作用について見ていきましょう。

<神経系の働き>

1.伸張反射

伸張反射とは、筋肉が急激に伸ばされてキズ付くのを防ぐ為に自動的に筋肉が収縮して過剰な伸張を防ぐ作用のことをいいます。

2.相反性神経支配

相反性神経支配とは、主動筋が緊張(収縮)しているときには、反対側の拮抗筋がリラックスするように神経が調整する働きのことをいいます。

 ここで、筋肉と神経系の働きとして知っておきたいおもしろいことがあります。

下のイラスト左側は、正常に相反性神経支配が起こっている状態です。ところが右のイラストは、主動筋と拮抗筋を同時に収縮させている状態になります。

ボディービルダーなどは、訓練によって意識的に両側の筋肉を収縮させて、筋肉モリモリの状態を作り出せるそうです。

<筋肉の作用と調整法・マッスルエナジーテクニック>

 筋肉の作用でもう一つ覚えておきたいことは、筋肉が収縮した後にリラックスするということです。緊張して固くなった筋肉を収縮(緊張)させると、収縮後に筋肉はリラックスしてゆるみます。

この作用を使ったテクニックがマッスルエナジーテクニックで行われる、PIR・等尺性収縮後リラクゼーションです。

等尺性だから長さが変わらないように固定して収縮させます。上図の左側を使って説明すると肘を支えて腕が動かないようにして、手首に抵抗をかけた状態で受者に上腕二頭筋を収縮させてもらいます。(20~50%の力で7~10秒間収縮)

通常は、3~5回繰り返すと筋肉がリラックスしてきますが、短縮した筋肉の場合は、PIRのあとに筋肉をストレッチして可動域を広げることをします。

 筋肉の作用を使ったもう一つのテクニックは、RI・相反抑制です。

この方法は、相反性神経支配を利用した方法です。緊張した筋肉の反対側の拮抗筋を収縮させて、神経作用により筋肉を弛緩させるテクニックです。

上図の左側を使って説明すると上腕二頭筋の反対側の上腕三頭筋(青色)を収縮されて神経作用を利用して緊張を緩めます。

筋肉がキズつき痛んでいる場合に拮抗筋を使ったこの方法が使われます。