筋膜リリースという用語の一般化について

 先日(2014年記載)、アメリカ人が2001年に出版した本の翻訳本を読んでいて、序章で「オステオパシーやロルフィングから違う形で用いられているようになってしまった、多くの大衆化された筋筋膜リリーステクニックは、」という文章を読んで考えてみました。

読んだ本は、脊椎マニピュレーションというものです。

筋膜リリースの方法の違いについて、以前にも説明しましたが、その時よりも2014年の今の方がもっとyoutubeなどで、スポーツコンディショニング的な、筋膜リリースがアップされています。

なので、もう一度用語の整理をかねて、筋膜リリースということを考えてみました。

以前、筋膜リリースの方法の違いで説明したときは、3種類で説明してますが、今回はプラス1種類を簡単に説明します。

同じ呼び名で、プラス1種類なんて変な言い方ですけど、言葉の使われ方は時代や状況で変わってくるので分けて考えてみたいと思います。

 では、このページで説明する筋膜リリースについて考えてみます。左図は、太ももの後側に発生したトリガーポイントを簡単に描きました。

左足の筋肉の×印がトリガーポイントを表していて、右足が筋筋膜性疼痛の発生エリアを描いてます。
簡単に考えるとこの図では、筋肉の両端に痛み(赤点)が発生しやすくて、緑色の点線がトリガーポイントによって発生している筋筋膜上の緊張を表してます。

筋膜リリースの説明なのになんでトリガーポイントの説明をするかというとセラピーボールやポールを使った筋膜リリースでは、このトリガーポイントによって発生いている筋筋膜の緊張をリリースするのに行っているからです。

 このサイトでも以前、トリガーポイントリリースセルフ筋膜リリースなどのページで道具を使った方法を簡単に紹介してますが、言葉の使い方をあまり意識しないで文章にしていました。

専門用語的には、筋筋膜トリガーポイントリリースというのが正解かもしれませんが、普通の人が身体のコンディショニングでやるとしたら、トリガーポイントをなかなか見つけられないと思います。

なので、身体の緊張した部分に右図のようにボールやポールを当てて、その部分を圧迫しながら転がすようにほぐした方がやりやすいでしょう。

だから、言葉も短い方が使いやすいので、筋筋膜トリガーポイントリリースよりも、単純に筋膜リリースと言われていると思います。

 当院で行っている筋膜リリースは、身体の歪みを直すために専門的な筋膜リリースのテクニックを行ってますが、普通の人が身体のセルフケアで行うには、グッツを使って筋肉や筋膜の緊張をリリースすると良いです。

筋膜の緊張や短縮により、身体に歪みが発生してしまうと痛みや違和感などに苦しむことになるので、スポーツを行っている人などはセルフケアとしてグッツを使ってセルフ筋膜リリースを行うことをお勧めします。

 最後に筋膜リリースいう用語の使われ方として考えてみると、専門的な構造学的なアプローチとしての筋膜リリースとトリガーポイントが生じている筋肉と筋膜にアプローチする筋膜リリースになると思います。

1つ目は、身体の歪みを整える筋膜リリース(3種類)になり、
2つ目は、筋肉と筋膜の緊張を緩和する筋膜リリースになります。

2つ目の筋膜リリースは、マッサージの親戚のような感じです。
マッサージと筋膜リリースの違いは、こちらのページに説明してます。

*追記、2017年にサイトの引っ越しのために文章を読み返してみたら、3年前よりも筋膜リリースという用語の使われ方が一般的に変わったように思います。テレビや本の影響からか、セラピストが行う施術というよりも自分で行う体操の筋膜バージョンのような感じになってきています。