マッサージと筋膜リリースの違いについて

 一般的なマッサージと筋膜リリースがどのように違うのかということを簡単に説明したいと思います。

マッサージにもいろいろな種類がありますが、一般的に考えられる動作は、揉む、ほぐす、撫でるなど手や器具などで、身体に刺激を加えることを総称して一般的にマッサージと呼ぶと思います。

なので、ボールやポールでほぐす筋膜リリースは、マッサージに似ているので、マッサージの親戚と言ってもよいでしょう。

ここでは、マッサージの親戚のような筋膜リリースと身体の歪みを整える筋膜リリースを分けて考えていこうと思います。

 では、マッサージの親戚と違った方の身体の歪みを整える筋膜リリースは、どのように違うのかを簡単に説明していきます。

マッサージを受けたことがある人は分かると思いますが、マッサージは基本的に血行を良くする刺激動作なので、普通は身体のゆがみや骨格のズレなどを検査をしないで、身体にマッサージを始めます。

マッサージというのは、決まった動作を行いながらコリを見つけて揉みほぐすだけなので、血行が良くなって疲れは取れますが歪みはあまり取れません。

 身体の歪みを整える筋膜リリースは、ゆがみを整えるためのテクニックを行う前に身体の歪みを検査して、筋膜が緊張した部分や短縮して動きが悪くなっている箇所を見つけてから行います。

左図は、筋膜の可動制限がある部位を赤線で描いてます。肩が持ち上がっているような感じですが、反対側の脇腹にも筋膜のつっぱりがあります。

 持ち上がってしまった方の肩に行う筋膜リリースのテクニックは、手を交差して行うクロスハンドリリースです。

右図のように手を交差してゆっくりと縮んだ筋膜をリリース(解放)していきます。なぜ、ゆっくりと行うかというと急に力を入れて行うと筋肉が伸張反射で収縮してしまうので、ゆっくりと拡げていきます。

見た感じがストレッチに似ていますが、一般的なストレッチは個別の筋肉を意識して行いますが、筋膜リリースの場合は筋膜に対してのアプローチなので、縮こまったエリアを拡げるように行います。

英語でも、筋膜リリースの説明でやさしいストレッチと言う場合もありますが、伸ばすことは同じでもアプローチの方法が異なってます。

 一般的なストレッチは、身体を折り曲げて個別の筋肉の起始と停止を意識して伸ばしています。

ところが筋膜リリースの牽引テクニックなどは、腕を引っ張って縮んだ脇腹が伸びるようにゆっくりと伸ばします。

折り曲げて伸ばすのがストレッチで、拡げるように伸ばすのが筋膜リリースになりますが、こちらも似ていて親戚かな?

筋膜リリースの圧迫・圧縮するテクニックがマッサージに似ていて、拡げる・牽引するテクニックがストレッチに似てますね。

どちらにしても身体の歪みを整える筋膜リリースは、マッサージと違って、ゆがみを直すのが目的なので、テクニックを行う前に姿勢や歪みの検査を行ってから施術を始めます。

実際には、もう少し複雑な技術を使いますが、始めて施術を受けに来る人や講習に来る人が分かるように簡単に説明しました。