首が太く見える筋肉の緊張

首が太く見える筋肉の緊張について

 首や肩が凝ってくると筋肉が硬くなって、手で触ってみるとコリコリした感じを首の後ろ側や肩で感じますよね。

その状態は首肩コリっていうやつですが、ここではただの首肩コリの説明ではなく、首が太く見える筋肉の緊張について簡単に説明したいと思います。

 以前にも首の筋肉の緊張について作ったページがあるので、首こりや肩こりと関係した首の筋肉についての説明はそちらのページを参考にしてください。
      首こりと筋肉の緊張    肩こりと首の筋肉の関係 

 今回は、緊張すると首が太く見える胸鎖乳突筋について考えてみたいと思います。

胸鎖乳突筋がどこにあるかというと、右図と下図を見ていただければ説明しなくてもイメージが出来ると思いますが、一応名前の由来を簡単に説明しておきます。

胸骨と鎖骨から始まって、側頭骨の乳様突起に付いて終わるので胸鎖乳突筋という名前で呼ばれています。

乳様突起とは、耳の後ろ側にある側頭骨の出っ張りになります。耳の後ろ側を手で触ってみると骨に膨らみがあるのを感じられます。

喉の下側にある骨から、耳の後ろまで伸びているので結構な長さの筋肉になりますね。

胸鎖乳突筋が両方収縮すると、頚部屈曲と本に書いてありますが、ちょっとどういうことか直ぐに思いつかないでしょう。

顎を少し上方に上げつつ後頭部を前方に引く状態です。

ボクシングで顔や頭にパンチを受けても大丈夫なように鍛える筋肉でもあります。鍛えると首が太くて丈夫になるので、打たれ強くなるということです。

片側だけ収縮した場合は、頭を反対側に回して傾けるという働きがあります。胸鎖乳突筋の片側だけ短縮している場合は、斜頸という症状になって、頭部が少し傾いた感じになってしまいます。

 スポーツをやっていて、胸鎖乳突筋を鍛えて首が太くてなっているなら良いのですが、緊張して太くなっているとリンパの流れを悪くして、顔のむくみなどの症状が出てしまいます。

右図を見ると何となく分かるかなと思いますが、首と顎の間に位置しているので、この部分が緊張してしまうと首が短く見え、耳の下で顎と首の境目がはっきりしなくなってしまいます。

顔はむくんで丸くなり、首と顎の境目がハッキリしなくなるので首が太くなるというよりも、顎のラインが首とつながったように見えます。

この頃、パソコンやスマホを見る時間が長くなっている人が増え、首の筋肉が凝っている人が多いので、首肩コリの後ろ側の筋肉だけでなく、耳の後ろから顎のラインの筋肉が凝ってないかケアすることをお勧めします。

胸鎖乳突筋は寝不足でも硬くなるので、睡眠不足にも注意をしてください。

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