呼吸メカニズムと筋膜の緊張

呼吸メカニズムと筋膜の緊張について

 呼吸メカニズムと胸背部の筋・筋膜の緊張について考えてみたいと思います。身体の健康を考える場合に重要なことは、栄養のバランスが取れているかとか、睡眠不足ではないか、食べ過ぎ飲みすぎ、
ストレスなどいろいろな要素があると思いますが、ここでは呼吸について考えていきます。

 身体の調子が良い時は、無意識に深い呼吸ができていると思いますが、調子が悪くなると呼吸が浅くなり、頭がぼーっとして身体がだるくなり、酸素が十分にまわってないなという感じになりますよね。

血液中の酸素飽和度を測る器械もあるので、呼吸と健康のバランスは密接に関係していると思います。
難しい話は抜きにして、呼吸メカイズムについてみていきましょう。

 左図は、胸郭を横から見たと仮定したイラストになります。動きを分かりやすくするために肋骨の数を減らして描いてます。

主呼吸筋の外肋間筋の収縮(左)と弛緩(右)した状態です。収縮すると肋骨が持ち上げられて胸郭が広がり、肺に空気(酸素)が流れ込みます。そして、弛緩すると胸郭が元の状態に戻り、肺から空気(二酸化炭素)が出ていきます。

筋肉の収縮によって胸郭が膨らんだり、元に戻ったりして呼吸が行われています。

もうひとつの主呼吸筋は、左図に描かれている横隔膜です。左のイラストは、胸腹部を前から見たと仮定してます。

横隔膜が収縮(左)すると肺が膨らんで空気(酸素)が流れ込みます。そして、弛緩すると肺がしぼんで空気(二酸化炭素)が出ていきます。

安静時の呼吸メカニズムは、外肋間筋と横隔膜の2つの筋肉の収縮と弛緩によって行われます。

 今度は、運動時などに呼吸を補助(努力呼吸)するはたらきをする筋肉について考えてみます。

息を吸うのに関係した筋肉は、首にある斜角筋と胸鎖乳突筋になります。斜角筋は、前・中・後の3種類があり、頸椎から第1、2肋骨につながっています。

そして、息を吐くのに関係した筋肉は、内肋間筋と腹直筋、内・外腹斜筋などのお腹にある筋肉です。

努力呼吸のときに、首にある筋肉が胸郭を持ち上げて吸気を助けていてお腹にある筋肉が肺をしぼめるはたらきを助けて、呼気を補助してしるとは普段はあまり意識しないですね。

肺がある胸背部には、左右の肩から腕が付いていて複数の筋肉がはたらき自由の動かすことができます。

ところがこの首肩の筋肉や腕や背中、胸側の筋肉の緊張が胸郭の動きを制限して呼吸をしずらくしてしまう場合があります。

筋膜の視点から胸背部の緊張をとらえると、両脇の下をベルトでギューっと閉められたような感じになります。
そして、首の下側の前頚筋膜や胸郭入口の筋膜などの緊張も呼吸を制限してしまいます。

横隔膜の緊張が呼吸を浅くすることは、説明しなくても上のイラストを見れば分かりますよね。

筋膜の緊張は、身体に歪みつくりを姿勢を悪くする原因にもなりますが、呼吸運動に制限を起こす原因にもなり、健康にも悪影響を与えます。

error: Content is protected !!