肩こりと腕の筋肉の緊張について
肩こりの原因は、疲労やストレスや眼精疲労などいろいろあると思います。肩が凝りやすい人は、パソコンを見つめて、長時間キーボードを打っているとだんだん肩が凝ってきますよね。ここでは、肩こりと関係した腕の筋肉の緊張と肩こりについて考えていきたいと思います。
このサイトの他のページでも、肩こりと肩甲骨の関係などを述べていますが、肩こりと肩甲骨の関係は密接な関係です。なので、今回は腕の筋肉の緊張と肩こりの関係を腕の筋肉の緊張と肩甲骨の歪みを通して説明していきます。
肩こりに関係した筋肉で一番最初に思いつくのは、筋肉の名前を知っている人なら一般的に上部の僧帽筋になると思います。少し詳しい人なら、肩甲挙筋や斜角筋などの首と関係した筋肉があることも思いつくでしょう。
今回は、腕の筋肉の緊張と関係した肩こりの説明なので、上腕二頭筋の緊張と肩こりについて簡単に説明していきます。
まず初めに上腕二頭筋がどこにあるのかを知らない人がいると思うので、どの部分の筋肉か説明します。上腕二頭筋は、上腕とあるので肘から肩にかけての部分にあります。上腕の前側と言ってもわかりずらいので、手のひら側と考えてください。
分かりやすく言うと重いものを持った時に上腕に力こぶが出来る筋肉が上腕二頭筋という筋肉です。重いものを持って筋肉が緊張すると力こぶが出来るということは、筋肉が膨らんでいるということですね。
筋肉が緊張して膨らむということは、緊張した筋肉の両端が引っ張られているということになります。重いものを下ろして、筋肉がリラックスすると両端を引っ張る必要がなくなりますが、緊張状態が続くと引っ張ったままになり、だんだん肩が前に丸まってきてしまいます。
肩が前に丸まるなんて、少しオーバーな表現ですが大胸筋の緊張などと合わさって、肩が縮まって巻き肩になっている人もよく見かけます。
大胸筋に話は、ここでは省略しますが右図には、大胸筋の下側にある小胸筋が上腕二頭筋と一緒に描かれています。両方の筋肉は、肩甲骨の前側にある烏口突起と言われる部分についているので、筋肉が緊張すると肩甲骨を前の方に引っ張ってしまいます。
上腕二頭筋の緊張が肩甲骨を前側に引っ張って、肩が縮こまると肩の筋肉の血行が悪くなって、肩こりになってしまいます。腕が緊張して肩こりがひどくなると脇が詰まってリンパ液の流れが滞り、だんだん腕がむくんで膨らんでしまいます。
肩こりが気になる人で腕にむくみを感じる人は、腕の筋肉が凝っていないかチェックすると良いです。自分でも気づきていないうちに緊張状態になっているときがあるからです。