体の厚みと肩甲骨の歪み

体の厚みと肩甲骨の歪みについて

 姿勢が悪い人の姿を横方向から見たときに体に厚みがあるように感じることがあると思います。猫背で背中が丸くなって厚くなるいる人もいますが、肩甲骨が歪んで後ろに出っ張っていて、胴体に厚みがついている人も多くいます。

 ここでは、肩甲骨が歪んで体に厚みがついてしまった状態を簡単に説明したいと思います。肩甲骨と急に言われても普通の人は、ちょっとどこの骨かなと考える人もいるでしょう。ジッとしていると本当にどこにあるのって感じですが、背中の上の方に左右2枚ある三角形の平らな骨です。

肩甲骨は、腕を動かした時に一緒になって動いています。

左図を見ると肩甲骨と上腕骨が水色で描かれているので、どの辺にある骨かなとイメージがしやすいでしょう。

腕を動かすと肩甲骨が背中の表面をスライドするような構造になっています。この図では、鎖骨が省略されていますが肩甲骨と上腕骨と鎖骨が腕を動かしたときに、3つでグループになって動く仕組みになっています。

以前、「肩こりと肩甲骨の関係について」というページで肩甲骨に関係した筋肉のことを説明しているので、このページでは筋肉の説明を省略します。

そして、鎖骨の歪みについても「肩の歪みと腕のむくみについて」のページで簡単に説明しているので、興味がある人はそちらを参考にしてください。

肩甲骨が歪むってなんか変な言い方ですが、骨が変形するのではなくて骨の位置が変位したことです。では、どのように変位したら体に厚みが付いてしまうのか考えてみましょう。

右図は、背中を後から見たと仮定した図です。左右に2枚の肩甲骨がありますが、右側の肩甲骨は腕の歪みに引っ張られて前方にスライドしたために背中側が開いた状態になります。

右腕が利き腕の場合は、前方にある大胸筋や小胸筋などが緊張しやすいので、右肩が前方に変位している人が多くいます。右肩が前に出っ張ると肩甲骨は一緒になって動くので右図のように歪んだ状態になってしまいます。

歪んだ位置にある肩甲骨は、周りの筋肉に不必要な緊張を与えてしまい肩こりや首こりなどの不快な症状の原因にもなります。

そして、歪みは浮腫みの原因にもなるので歪んだ状態が続くと周りの部分が浮腫んで膨らんだようになります。

左図は、うつ伏せに寝たと仮定した人の簡単な断面図です。右側の肩甲骨が歪んで背中側に出っ張っているために、左側よりも体に厚みがある状態になっています。

歪み→浮腫み→厚みという流れで身体に変化が起きてしまい、歪んだ部分に脂肪が蓄積してしまったら元に戻すのが大変になってしまいます。

体の変化が気になる人は、早めに歪みを直すことをお勧めします。

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