股関節のねじれと骨盤の歪み

股関節のねじれと骨盤の歪み

 股関節のねじれと骨盤の歪みについて簡単に説明したいと思います。2本ある脚の骨の片側がねじれると、そのまま使っているうちに段々と土台部分の骨盤が歪んでしまうときがあります。

逆に骨盤が歪んだ結果として脚がねじれるときもありますが、脚がねじれてから骨盤が歪むのかはケースバイケースなので、ここでは骨盤と脚の接続部分の股関節がねじれてから骨盤が歪むという方向で説明していきます。

このサイトの他のページでも、骨盤と股関節に関連した記事はいろいろと書いてますが、それだけ骨盤に関係した症状が2本足で生活している人間には付きものということです。

 まずは、股関節のねじれを考えるのに骨盤の男女差を見ていきたいと思います。

左側が男性で、右側が女性の骨盤になります。身長が同じなら、女性の方が横幅が広い作りになってます。バケツと洗面器に例える場合もありますが、骨盤には男女で構造上の違いがあるということです。

イラストを見るとイメージがしやすいと思いますが、女性の方が骨盤の上下が浅く、横に広いので脚の接続部分の股関節も広がって付いています。

一方で男性の方が股関節の出っ張りもなく、縦方向に接続もしっかりとしていて筋肉量も女性より多いので、股関節のねじれは女性よりも起こりづらくなっています。

男女差の説明は、これくらいにして次は股関節の歪みについて考えていきたいと思います。

 股関節のねじれとは、脚の骨と骨盤の接続部分の歪みなので、普段から脚をどのように使っているかということが問題になります。普通は、どのように脚を使うかなんて考えないで生きていますが、歩き方や座り方によっても股関節はねじれてしまいます。

座り方は、脚を組んで座るとか床の上にぺたんこ座りをするとかありますが、他のページで説明しているので、今回は立っている状態で脚がどのように動くのかを考えていきます。

先ほどから、2本足で生活していると言っていたので、骨盤から先の脚がどのように動くのかを簡単に考えてみます。そして、立った状態で2本の脚が動くことの連続が歩くことになるので、意外に最初の動きが重要になります。

一般的なパターンとして考えて、左脚が軸足で右脚が利き足として動きをみていきます。軸足が利き足の人もいるようですが、ここでは左脚の方が片足立ちしやすく、右脚の方がキックをしやすい人としています。

ということは、一歩目は右脚を上げて動き出します。階段を上るとして考えても良いでしょう。無意識に脚を上げた時の膝の方向が外側向きか内側向きで、股関節の内旋と外旋のねじれが分かります。そして、二歩目は左脚を上げることになります。その時も膝の方向がどちらに向いているのかでねじれ方が分かります、

両脚の股関節が外向きにねじれていたらO脚になり、内向きにねじれていたらX脚になります。股関節が片側だけねじれている人は、だんだん骨盤が歪んでいってしまう場合があります。

イラストで考えてみると右脚だけが外向きにねじれているとします。お尻にある右側の梨状筋という筋肉が緊張して股関節が外向きに少しねじれています。その状態で歩くときは、右脚を上げると少し外向きに脚が上がっていき、頂点から足を地面につくまでに方向を変えて前方に向かい着地することになります。

ねじれが酷い場合は、右の踵の外側で体重を受け止めていて、少しづつ踵が歪んでしまう場合もあります。片側の股関節がねじれていて、膝や踵までも歪みが発生している状態が続くと骨盤が歪んでしまいます。

 最後に人間は、4つ足動物と違って大脳が発達しているから、脚がねじれていても病気でなければ、無意識に調整されて自分の思う方向に歩くことができます。でも、ねじれた脚で歩いていると無意識にバランスを取るために筋肉や筋膜の緊張が連鎖して、身体が全体的に歪んでしまうことがあるので注意が必要です。

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