身体のねじれと筋膜の緊張について
普段の身体の使い方の癖や一方向に偏った仕事や作業を続けていると身体にねじれが生じてしまうときがあります。ねじれが発生して筋肉や筋膜が緊張して硬くなってしまうと、自分でストレッチをしてもなかなか元に戻らなくなってしまいます。
ここでは、身体のねじれと筋膜の緊張について簡単に説明していきます。。このページは、以前「ナンバの8motion的な見方」というタイトルのページでしたが、作った当時の2000年前半にはナンバ走りや歩きなどの動作法が少し流行っていたので、身体の動きの解説として作成していました。
2017年末のサイトの引っ越しを機会にページの内容を見直して、8Mセラピーのコンセプトに関係したページとして、身体のねじれと筋膜の緊張について考えていきます。
身体のねじれと筋膜の緊張ということを考える前にナンバという動作について少しだけ説明します。
左図は、このサイトの8motionロゴを身体に当てはめたものです。ナンバの動きというのは、天秤棒を担いで歩いたりしていた昔の日本人の歩き方だそうです。現代では、相撲や武道の動きに残っていますね。
力を効率的に出すには、ナンバの動きがすごく役に立ちます。指圧や整体をするのにも、この動きをマスターしたほうが力の伝達がスムーズになり、疲れが少なくなります。
動きの説明は、簡単に済ませてねじれについて考えてみます。
上図のナンバの動きなら、左右の上下が同時に交互に動く動き方です。なので、右足と右腕、左足と左腕が交互に動かして歩く動きになります。
この動きは、カラダをねじらないので身体に負担をかけないうえに動きのムダもないので、疲れが少なくてすむそうです。
ところが現代人の身体の使い方は、上半身と下半身をねじる動作が多くなりました。
ちょうど右図のように上下が逆方向に動く動きになって、腰回りの部分でねじれによるストレスが発生してしまいます。
野口整体の本などでは、腰椎3番がねじれと関係していると言われてます。
左図は、腰部の断面図で筋肉と筋膜を簡単に描いています。
腰骨の周りの赤い部分が腰の筋肉で黄色いところが筋膜になります。筋肉は、腰骨(腰椎)の前側から大腰筋と腰方形筋そして、後側に脊柱起立筋があります。
黄色い部分が胸腰筋膜で背中側の浅葉と内側の深葉が合わさって、脇腹に向かい腹横筋と内腹斜筋の起始になります。
身体がねじれると脇腹と腰の筋肉が緊張して腰と脇腹をつなぐ胸腰筋膜にも緊張が起こります。なので、普段の生活で片側にねじる癖がある人は、筋筋膜性腰痛や体調不良の原因になる場合があるので注意してください。