指圧が効くわけの簡単な説明
カラダを指で押してなんで調子が良くなるのですか??
指圧をしていてよく質問されることなんですが、普通は血行が良くなるから新陳代謝が良くなって調子が良くなるんですよと答えています。
東洋医学では、気血の流れが滞ると病気になると言われていますが、気でも血でも流れが悪くなるとカラダの調子が悪くなると言うことです。
そこで、指圧の効果をシンプルに説明すると下図のようになります。
まず、はじめに赤いホースの中に液体が流れていると考えてください。
そして、そのホースを上から指でギューっと押さえるとホースを流れている液体の流れが止められますよね。
少しのあいだ押さえといて指を離すと止められていた液体は、勢いを増して流れていきます。
*水道のホースを指でつまんで実験すると子供でもわかりますよね。
◇ この単純な押圧法がカラダにも当てはまります。
なんだ、バカバカしいなと思った人もいると思いますが、簡単に説明するとこの原理がホースを流れる液体の循環を外から促進する一番シンプルな方法です。
人間のカラダの中には、動脈と静脈という血管とその回りにはリンパ管もカラダ中に張り巡らされています。
カラダの中の血管をつなぎ合わせると90000キロメートルにもなります。その長さは、地球を2周と4分の1回る距離と同じです。
一番細い毛細血管の太さは、1000分の1mmで、一番太い大動脈の太さは、10円玉と同じくらいの切り口と言われてます。
長さも太さもちょっとビックリですね。それが一人一人のカラダの中にあり、その血管の中を血液が休みなく流れているなんてすごいですね。
そこで、なぜ循環が悪くなるのかを考えてみましょう。
○ 筋肉のコリが原因になる。(肩こり、背中のこり、etc)
○ 肉体疲労が原因になる。(仕事などで同じ筋肉の酷使)
○ 精神疲労が原因になる。(ストレス性の循環不良)
○ 運動不足が原因になる。(不活発な状態)
*単純な説明なので病気による循環不良は省きます。
上記の説明でなんとなくわかっていただけたと思いますが、まとめてみるとカラダの内側には、無数のホース(血管)がありその中を血液が循環していて疲労やストレスなどによって筋肉が凝ってきて循環が悪くなり、疲労物質が蓄積してしまいます。
その状態を改善するのに最適な一番シンプルな方法が指圧です。
ちょっと単純すぎる説明になってしまいましたが、指先でカラダのコリを見付けて、そのコリがやわらかくなるように押さえる技術は、奥が深く極めるのには根気がいります。
指が丈夫じゃないと出来ないし、単純だけど大変ってことですね。