カッピングの効果について

 カッピングというのは、昔からある療法で吸い玉や吸角、抜缶療法などと言われて、世界のいろいろな地域で行われていたようです。

主に民間療法として伝わっていますが、鍼灸学校でも授業の一環として行われています。古代中国では、切った竹を使い中を火で炙ってから身体に吸い付かせていたようです。

竹製の吸い玉も以前、見たことがありますが始めに竹を吸い付かせることを考えた人はすごいと思います。

鍼灸学校では、ガラス製の吸い玉を使ってアルコール綿に火をつけてから内側を炙って背中に吸い付かせてましたけど、ガラス製は冬に温めないと冷たいし、落とすと割れる恐れもり火も使うのであまり使いかってが良くないです。

今は左写真のようなプラスチック製の吸い玉もあり、ポンプで吸いつけるだけだから誰でもすごく楽に行えます。

カッピングの効果について簡単に説明する予定でしたが前置きが少し長くなってしまいました。

効果があるから何千年も前から行われているんだし、深く考えても試してみないことには効果はわからないと思います。なので、私が使ってみて感じた効果を述べてみたいと思います。

まずは、左写真のカッピングはなぜふくらはぎに吸い付かせているのかというと本で足がつるのを予防できると知ったからです。この時は、朝起きた時に足がつったあとに思い出してから行ってます。

 毎年、夏になって暑くなると夜寝るときにエアコンを使うので布団から足が出ていると疲れているときなどにふくらはぎが攣って痛い思いをします。

カッピングは、筋肉の症状に良いみたいでふくらはぎに吸い付かして5分ぐらいで、血行が良くなってきます。皮膚に吸い付いて引き上げるので、表面の血行が良くなり陰圧がかかり毛穴から邪気を吸い出しているような感じです。

邪気っていうと東洋医学を知っている人なら違和感がないと思いますが、普通の人は何それですね。ここでいう邪気は、梅雨の時期だから湿邪になります。カッピングは、二酸化炭素やその他のガスも身体から吸い出すようだけどガスって何ってまた考えてしまいますが、おならの親戚ぐらいに思ってたらデトックスかなと思えますね。

とにかく皮膚と筋肉の代謝が良くなるようなので、出来れば足が攣る前の寝る前に行った方が良いです。私のように攣った後に行っても回復が早くて楽に過ごせます。

筋膜リリース的にカッピングの効果を考えると、右図のように背中にカッピングをすると緊張して皮膚まで硬くなっている人の場合は、背中の皮膚と表層の筋膜の間の動きが良くなって呼吸が楽になります。

右図の赤線は、横隔膜を表してますがカッピングで背中の緊張が取れると横隔膜や外肋間筋とうい呼吸に関係した筋肉の働きが改善します。カッピングをしてから筋膜リリースのテクニックを行うのも相乗効果があります。

ただ、カッピングをすると背中に跡が残るので気になる人にはお勧めできませんね。代謝が悪くなっていると跡が1~2週間くらい残ります。何回か繰り返しているとだんだん代謝が良くなってきて、跡があまり残らなくなってきます。

背中は、脚と違って動きが少ないので跡が残りやすいですけど、ふくらはぎなどはあまり跡が残りません。

カッピングの効果を簡単にまとめると血行が良くなり、皮膚呼吸も改善し新陳代謝が促進されて筋肉などの症状に良いということです。