足湯と肘湯で体調を整える / 手足を温める部分浴について
足や腕をお湯につけて温めることによって、身体の緊張をゆるめて体調を整える方法を説明したいと思います。
いつ頃からこの様な方法が行われているのか分かりませんが、野口整体の故野口氏が整体指導で行うようになってからだと思います。
野口整体の流れを汲む整体指導者の本を読むと、だいだい足湯とか肘湯を解説しています。
私も本を読んで試してみたら、よく効くので体調の悪い時に時々試しています。
知り合いや患者さんに説明するのにホームページが便利なので、落書きついでに下記にまとめてみました。
まず、左図の足湯から説明します。
整体入門では、のどの痛い風邪の場合に足湯と書いてありますが、私は足が冷えて踵内側と足裏を押して嫌な痛みがある時に行います。
1.普段の入浴温度より2~3度高いお湯にくるぶしまでつけて6分間温めます。温度が下がらないように差し湯をします。
2.乾いたタオルでよく拭いて、肌の色が赤くなっていない足をもう2分間お湯につけて温めます。(緊張した側の足)色が同じなら左右差がないので省略します。
3.足をよく拭いて、水を飲んで水分を補給します。
パソコンのやり過ぎなどで腕から指先までダルイときに行うと腕の疲れが楽になります。
足湯とやり方は、同じですが腕の場合は普通の洗面器だと腕から手まで入らないので、大きめの洗面器または肘までつかる洗面台にお湯を溜めて温めるのも便利です。
入浴温度より2~3度高めのお湯に手から肘より少し上まで入れて、4分間温めます。
腕の方が足より少し早く温まるようです。乾いたタオルでよく拭いて、片側だけ色が赤くなってなかったら、もう2分温めてください。*手もお湯に浸けています。
最後に、片側の肘湯についての説明をします。
手や腕の疲れに左右差があり、肘から肩や肩甲骨まわり首まで凝った感じがする場合にお勧めします。
違和感のある側の肘を触ると冷たい感じがするようなときに、片側の肘周りを部分的に集中して温めます。
通常なら4~5分程度になりますが、疲れて感覚がマヒしているようなときは、差し湯をしながら少し汗ばむまで続けると効果のある場合もあります。
目安として自分で気持が良くなって、筋肉が緩んだなと感じたときに終りにするのがよいと思います。
◇ 部分浴をする場合の注意事項
1.お湯の温度は、普通入浴時より2~3度高いお湯で行う。42~45度位が目安です。
2.差し湯を用意して、お湯の温度が下がらないようにする。
*あまり熱いお湯を入れて火傷をしないように!
3.足湯や肘湯の前後3時間ぐらいは、シャワーや入浴を行わないこと。
*部分浴の効果が半減してしまいます。
以上、簡単な説明になりました。