温灸治療について
当院では、冬季に温灸治療をオプションとして行っていましたが、コロナ禍が続いたために現在は行っておりません。お灸に興味がある人なら温灸治療は、自宅でも出来るので説明のためにこのページは残しておきます。
温灸治療について、分かりやすく説明していきます。当院では、煙の出ないスモークレスの炭火棒灸を使って身体の不調な部位を温めています。お腹や腰などを炭火棒灸で温めると内蔵や神経の働きが活性化されて体調が良くなっていきます。
一般的な棒灸は、乾燥したモグサが紙に棒状に包まれていているので火を付けるともくもくと煙が出ます。炭火棒灸は、モグサを炭化させたものを棒状にしているので、普通の棒灸に比べて火の付きが悪いのですが煙はほとんど出ません。なので、温灸が好きでも煙の気になる人には、炭火でじっくりと温まるのでお勧めです。
その他のお灸にも、いろいろな種類があるのですが一般的にお灸のイメージは、モグサを体の上に置いて線香で火をつけて煙がもくもくして、アッチッチとなるような感じだと思います。
モグサが皮膚に直接触れない台座灸などは、ドラックストアなどでもシールをはがして身体にくっつける、せんねん灸などが売られているので購入して使っている人もいると思います。
お灸の種類には、大きく分けて2種類があります。直接灸と間接灸に分けられていて、モグサを皮膚の上に直接置いて燃焼させるのが直接灸で、皮膚との間に空間をあけるかニンニクや生姜のスライスを置いた上にモグサを乗せて燃焼させるのが間接灸になります。
間接灸でも、当院で行っているのは皮膚から空間をあけて温める炭火棒灸を使って行うやり方で、皮膚とモグサの間にニンニクや生姜を置いてやる方法は隔物灸と言われてます。
写真に写っているのが、スモークレスの炭火棒灸です。炭火棒灸は、乾燥したモグサと違って火を付けるのがちょっと時間がかかりますが、炭になっているので火をつけても煙がほとんど出ません。
それでも、火をつけるので煙が出なくても線香のような匂いがします。換気扇や空気清浄機をつければあまり気にならないので使いやすいです。私も、2019年までスモークレスの炭火棒灸を使ったことが無かったのですが、自分の指が関節炎になったのを治すのに使ってみたら調子が良くなったので、施術でも使うようになりました。
自分でスモークレスの炭火棒灸をいろいろ試してみて、お腹と腰を温めるのが健康にすごく良いことを再発見しました。へそ灸というものあるのですが、お腹を温めると胃腸や肝臓などの内蔵のはたらきが良くなっていきます。
内蔵でも腎臓は背中側にあるので、腰を温めると調子が良くなります。そして、背骨周りの筋肉を温めると腰痛に良く効きます。スモークレスの炭火棒灸は、温灸器に差し込んで皮膚の上にガーゼシートを被せてから温めています。
温灸器には、網が入っているので火傷の心配もなく、ガーゼシートの上から行うので灰が付くこともありません。手足の関節を温める場合は、炭火棒灸を手にもって皮膚から2~3センチ離して緊張した部分をじっくりと温めると良いです。
興味のある人は、自宅でも行うことが出来るので冬にはお勧めです。