指圧と筋膜リリースの筋肉に対しての効果の違い

指圧と筋膜リリースの筋肉に対しての効果の違い

 指圧と筋膜リリースの効果と操作法の違いを筋肉のコリに対する手技を通して考えてみたいと思います。

このページでは、単一な方法としての指圧と筋膜リリースの説明をしたいと思うので、何々指圧とか言う全体像としての指圧ではなく、だだの押圧としての指圧の効果と操作法をシンプルに説明いたします。

筋膜リリースにも、いろいろなテクニックがありますが、ここでは単純に筋肉を引っ張るという方法を通して効果を考えたいと思います。

下記のシンプルなイラストを通して、簡単な説明をいたしますがカラダの全体像は省略して描いているので少しオーバーな感じに見えるかも知れません。あまり深く考えずに、こんな感じかなっていう程度に受けとめて下さい。

 まずは、指圧について考えていきます。

左図は、筋肉の中に隠れているコリの部分を表面から指圧(押圧)しているイラストです。少しオーバーに描いているので、たんこぶ?のように見えるかも?

このようなコリのことを硬結とかトリガーポイントとか、いろいろな呼ばれ方をするときもありますが、ここではコリとしておきます。

一番大切なことは、筋肉に隠れている粒のようなコリを見つけることです。

見つけたコリを上からジッと垂直に押さえていると、筋肉の中にあるコリは、毛細血管の血流やリンパ液などの体液の循環が改善されて、溶けていくように小さくなっていきます。

滞っていた疲労物質がカラダに分散されて、コリとなっていた筋肉の緊張が緩んでいきます。

指圧の一番の効果は、やはりコリを緩ますことだと思います。ちょっと痛いけど気持ちがいいし、あとでスッキリして体調も良くなります。

 次は、筋膜リリースについて見ていきましょう。

左図は、コリが出来て短縮した筋肉を両側から引っ張っていると仮定したイラストです。

筋肉の中に慢性的なコリがあると、周りの組織が緊張して縮み、筋膜が癒着してしまいます。

その筋膜に起きた短縮やねじれをリリース(解放)するのに持続的な弱い牽引を行います。(左図)

その結果、組織の血流や体液循環が促進され、縮んだコラーゲン線維(筋膜)が元の姿の戻ります。

筋膜リリースの効果は、縮んだ筋膜を元の姿に戻すことでカラダの機能を回復することです。

 以上、簡単な説明になりましたが、もう少しわかりやすく筋肉に対しての操作法の違いをまとめてみたいと思います。

右図は、筋肉と手技の方向をシンプルの描いたイラストです。筋肉に対して上方向より描かれている紫色の矢印は、指圧の方向を示したモノです。

指圧の原則は、カラダに対して垂直に圧をかけます。時間は、通常3~7秒間で持続圧法になると1分程度かけることもあります。トリガーポイントの押圧では、30~45秒間と言われてます。

青色の波型矢印は、揉み系のマッサージの方向を示しています。筋肉に対して横方向に切るようにほぐします。効果として血行は良くなり筋肉に弾力もつきますが、コリが溶ける感覚は感じずらいと思います。

緑色の点線は、筋膜リリースの方向をシンプルに示したものです。片側を固定して反対側に力をかける場合と両方向に力をかける場合があります。ケースバイケースでリリースする方向は変わってきます。

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