筋膜のアンワインディングとエネルギーのたんこぶ

 筋膜のアンワインディングとは、ほどく(解く)動きのことです。ほどく動きというと分かりづらいですが、身体に無意識的に自動運動が起こって、筋膜がねじれて短縮している部位にアンワインディング(ほどく動き)が起こることを言います。

もう少し簡単に言うと寝ている状態で、寝返りをうつ動きと同じに考えても良いと思います。寝ているときは意識が無いし、寝相の悪い人はそれだけほどく動きが激しいと考えられます。寝ている間に身体の歪みを整えているということです。

 筋膜の性質は、一般的にあまり知られていませんが、筋膜にはおもしろい性質があります。アメリカでは、筋膜組織が過去の心体状態をカセットテープのように記憶することが出来ると考えられています。

事故や精神的なショックなどの外的なエネルギーが筋膜組織に吸収され記憶されると考えられています。筋膜は、脳細胞以外の記憶装置の役目をするということです。そのことはアメリカで、ティッシュメモリーと呼ばれています。

筋膜は、立体的なネットなので多面的に外的なエネルギーを保存していて、アンワインディングの状態に入ると、体が自然に事故を受けたときの体勢になることがあります。

その状態になると保存されていたエネルギーが再現され体が熱くなって、体外に過剰なエネルギーが排泄されていきます。

そして、過剰エネルギーが排泄されて、筋膜のねじれが取れると体が本来の状態になり、自然治癒力が働きはじめます。

 手技療法として行う筋膜のアンワインディングは、無意識的なほどく動きのことなので術者が手足や頭を軽く支えてあげて、重力のかからない状態にしてあげます。そして、受者がリラックスした状態のときに自然に無意識的なほどく動きが起こります。

一人で行う自動運動法としては、野口整体で行われている活元運動なども、アンワインディングの動きと同じだと思います。

 次に、身体に入り込んでしまった余分なエネルギーのことを簡単に説明します。

エネルギーのたんこぶ(塊)とは、外的な傷害によって体の中に残された外的なエネルギーのことです。クレニオセイクラルセラピーでは、エナジーシストと呼ばれています。

クレニオ・セイクラル・セラピー―ナチュラル・ヒーリングの試金石

肉体のたんこぶは、時間と共に治っていきますが、エネルギーのたんこぶ(塊)は、無意識の感情と共に体の中に残ってしまうことがあります。
ちょうど真空パックのように保存されて、体に不快感や痛みを慢性的にあたえてしまいます。

このエネルギーのたんこぶ(塊)を解放するのも、アンワインディングという筋膜の動きなのです。

人間の体には、まだわかっていない不思議な機能があるということです。