筋肉の仕組みと筋膜の関係

筋肉の仕組みと筋膜の関係

 筋肉は、太さが直径0.1mmの筋線維の集まりで、筋線維はさらに細い直径1000分の1mmしかない筋原線維が集まってできています。筋原線維には、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントという筋肉を縮ませる仕組みがあります。

 筋肉は、何層にもよる筋膜(筋上膜、筋周膜、筋内膜)で筋線維が覆われています。筋膜は、筋線維を束ねて腱に移行します。そして骨に合成され骨膜になり、さらにまた違う筋肉に移行して行きます。

その結果、筋膜は3次元のクモの巣状のネットワークとして全身に広がって覆い支えているのです。

◇ 筋肉の収縮の仕組み

 筋肉が神経から刺激を受けると、カルシウムとATP(エネルギー源)が化学反応を起こし、アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込みます。

筋細胞の収縮の結果、作用する筋肉全体が短縮して太くなるり力を発揮します。主動筋が収縮すると反射が起こり、反対側の拮抗筋は弛緩する作用が起きます。

神経による主動筋と拮抗筋の調整作用で、身体の動きをコントロールしているのです。

◇ 体表からみた筋膜の関係

 カラダの表面から筋膜の様子を考えてみると、まず身体は皮膚に覆われています。皮膚は表皮と真皮からなり、その下には皮下脂肪の層があります。そして、表層筋膜に複数の筋肉が包まれています。

分かりやすいところとして、太もも部分の大腿筋膜や腰・背中にある脊中起立筋群が包まれている胸腰筋膜などがあります。

筋肉は何層にも重なってあらゆる方向の動くに仕組みになっているので、深部の筋肉を包んでいる筋膜は深層筋膜と言われています。

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