肩の歪みと腕のむくみについて

肩の歪みと腕のむくみについて 

 肩が前に出るゆがみと腕のむくみについて考えてみようと思います。よく見かける歪みで肩が前方に出っ張って、腕が横から見て少し「く」の字になって見える人がいます。

よく使う方の腕の筋肉が緊張して、筋肉の収縮した状態が続くと肩と腕がゆがんできてしまうときがあります。長時間パソコンを使っていて、肘を曲げてマウスを動かしているだけでも筋肉は低い緊張状態がつづき疲労してきます。

筋肉が疲労して伸び縮みが悪くなり、硬くなってくると少しづつ骨格が歪んできてしまいます。筋肉や筋膜の短縮よる歪みって、ケガや事故で歪むのと違って少しづつ歪んでくるから、自分で自覚するまでに時間がかかるし、自覚してからでは筋肉の状態が悪くなっているので、自分でストレッチしてもなかなか改善しないときがあります。

まず、肩と腕のゆがみについて、簡単なイラストを使って説明していきます。

肩こりのひどい人は、首から肩にかけての筋肉のコリが気になってしまい、肩が前に出っ張っていることに気がつかないことがあります。

人間はつらい症状が一番に感じてしまうので、コリや痛みがひどいとゆがみは二の次になり、そのまま年を取っていってしまう人もいるでしょう。

でも、あまり小さいことを気にするのも神経質すぎるけど、あまり構わないのも鈍感すぎるので、肩と腕のゆがみとむくみの関係について簡単に考えてみました。

左図は、胸部の筋肉が緊張して鎖骨と上腕骨が前方に引っ張られている状態を描いています。肩が前に出ている人は鎖骨ラインが前にズレて腕の骨の上部が前に傾くので肩幅が縮んで、首の筋肉の緊張ひどいと首も短く見えるときもあります。
 *イラストは鎖骨を見えやすくするために首は長めにしてます。

 

つぎに横から見て腕が少しまがって見えることについて考えてみましょう。

胸部の筋肉が緊張して肩が前に出てしまうと、結果としてバランスと保つために少し腕が曲がってしまいます。

腕が前にあると使いづらいので、上腕の筋肉が収縮して腕を引くような感じになると、左図のように上腕骨が傾くので肘をはさんで少し「く」の字になったようになります。

腕の使い過ぎが原因になり、上腕二頭筋が収縮した状態で硬くなり曲がっている人もいます。

次は、肩のゆがみとむくみの関係について考えてみます。
片方の肩が歪んでも腕はむくむときがありますが、左右の肩が体にくっ付いた感じになっている人の場合は、腕がむくんでいます。

左図は、肩周りの筋肉が緊張して上腕骨が体幹にくっ付いたようになっているときと、正常な位置のときのようすを簡単に描いてます。

肩周りの筋肉の解剖学的な説明をすると難しくなるので、ここでは省略します。でも、筋肉が緊張すると体の方に引っ張られて、腕がくっ付いた感じになるのはイラストを見れば想像できますよね。

ちょうどカタカナの「ハ」の字のように見えますね。横から見ると「く」の字で、前後からは少し「ハ」の字になったように見えます。

このような状態が長く続くと脇の下の血液とリンパ液の流れが悪くなり、滞った結果として腕が浮腫んでしまいます。

こちらも筋肉の緊張と疲れが重なって、少しづつ歪んできて浮腫んでしまうので、太ったと勘違いしていまう人がいます。

本当に太っている人もいますが、肩のゆがみを直すと腕のむくみがなくなって腕が細くなる人もいるからです。

左図では、肩幅が広がるような感じに見えますが、肩の位置が正常になるだけで、身体の幅は変わらないので見た目はよくなります。

肩周りの筋肉が緊張して浮腫んでいる場合は、腕のむくみがとれて腕がスッキリと伸びて自然体になるからです。

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