膝下の歪みと脛の凝りについて
脚のゆがみはいろいろありますが、このページではO脚や膝下O脚などで起きる、膝下の歪みと脛の凝りについて簡単に説明していきます。
脚に歪みがあって脛が凝っている人は、歩くときに無意識にバランスを取るために脛の部分の筋肉に余計に力が入っていて、緊張して硬くなっているということです。
元気な時はあまり気にならないと思いますが、疲れているときや普段より長い時間歩いたりすると脛の部分の筋肉が緊張するということは、内ももの筋肉が弱くなっていて歩くときに膝が外側に向いてしまうので、足裏の外側に体重が掛かっています。
内ももの筋肉が弱くて膝が外側に向くということは、O脚の状態になっているということになります。
膝下O脚の場合は、普通のO脚と違って内また気味に膝がねじれているので、膝下で脚がカーブして膨らんだ状態になっています。どちらにしても、歩くときに体重が足裏の中心からずれているので、脛の部分の筋肉に余計に力が掛かってしまいます。
歩くときに足裏の外側に余分に体重が掛かっていると、前に進むときに無意識に小指側で余分に踏ん張らないといけなくなります。小指側で踏ん張って足先を上げるのに脛の部分にある前脛骨筋が余計に緊張して、その状態が続くと筋肉が疲労して硬くなってしまいます。脛が凝るということですね。
イラストでは、赤い部分の筋肉になります。脚の歪みがひどくなると歩くときに体重が外側にかかったり、内側にいったりするので船に乗っているような動きになって、脛の外側にある腓骨筋も緊張して凝ってしまい膨らんだ状態になる場合もあります。イラストでは、紫色の部分です。
筋肉が凝っていて膨らんでいるだけなら直りやすいのですが、膝下にある2本の骨の外側にある腓骨が開いてしまうと足首も太くなってしまいます。
太ももにある骨は、大腿骨という太くて長い骨が1本入っているのですが、膝下の骨は脛骨と腓骨という骨が2本並んで入っています。
2本の骨の太さは違いますがちょうど割りばしのような感じで2本でセットになっています。膝下の筋肉の凝りが続いて弾力がなくなった状態で歩いているうちに、だんだん外側にある腓骨が外側にズレていってしまい、2本の骨の間が開いた状態になってしまう場合があります。
一度腓骨が開いてしまうと自分でストレッチをしたくらいでは、なかなか直せなくなってしまいます。2本の骨の間が開いていると言われても、普通の人は分からないと思うので、脛が凝っていて太さも気になる人は左右の脚の膝下部分の太さを比べてみることです。
どちらかに余計に体重が掛かっていて、片方の脚の脛が凝っている人は反対側と比べてみて、太さが違っていたら2本の骨の間が開いているということです。
膝下の筋肉が凝っていて片側の脚が太くなっていると感じる人は、骨盤と股関節にも歪みがあるので、今あまり痛みを感じてなくても膝痛や股関節痛などの予防のため早めに施術にかかることをお勧めします。