足の甲の出っ張りと足底筋膜の緊張
足に起こる問題として一般的なのは偏平足というのがありますが、ここでは偏平足とは逆になる足の甲が出っ張るハイアーチについて考えてみたいと思います。
足裏の土踏まずの筋肉が硬くなって、足底筋膜が緊張して短縮してしまうと足裏部分の凹みが深くなってしまう場合があります。
土踏まずが深くなった結果として、表側の甲の部分が出っ張ってしまうことがあります。
足裏の問題には、足底筋膜炎という症状もありますが、ここでは歪みについて考えるので炎症性の痛みの説明は省略いたします。
足の甲の出っ張りやすい部分は、足の内側の親指の付け根付近になります。
右図や下図を見ると、どこのあたりかなと分かりやすいかなと思いますが出っ張りがひどい人は人差し指の付け根付近も膨らんでいる人もいます。
足の爪の下にある骨が末節骨と言われていて、指の動く部分の骨が基節骨と呼ばれ、その次にくる指の根元の部分の骨が中足骨になります。
中足骨と足根骨の楔状骨のつながっている部分が圧縮して、甲の方へ出っ張ってしまいます。
足裏の筋肉の緊張がひどくなり、足底筋膜が短縮してくると内側縦アーチと言われる部分が高くなってきます。
偏平足の場合は、逆に内側縦アーチが低い状態です。
足の甲が出っ張っている人は、歩くときに足裏に余分な力が掛かっていると思われます。体質的に力が入りやすい人もいると思いますが疲労状態が持続して足が全体的に硬くなっている人もいます。
左右の足を比べてみて片方の足の甲が出っ張りがひどい場合は、そちら側の足に余分に力が入っているということです。
骨盤が歪んでいて片足に余分に力が伝わってしまう場合もありますが、説明をすると話が複雑になるので、ここでは省略します。
足裏の緊張しやすい人は、歩くときに体重が前のめりになりやすいので、親指の付け根に力が余分に掛かってしまい、その結果として足が歪んでしまいます。
足の歪みには外反母趾というのもありますが、外反母趾は親指がくの字に曲がる症状なので、力の掛かり方が前内傾向になります。
反対に足の甲が出っ張っている人に起きやすい症状は、歩行中に体重が外側に移りやすい傾向にあります。その結果として、脛の外側にある腓骨が膨らんでしまうと足首が太くなる場合があります。
足の歪みは女性に起こりやすい問題で、ハイヒールを履いて歩くと体重が前のめりになりやすいために、筋肉の疲労と共に骨の歪みが少しずつ作られていると思われます。