身体の陰陽と経絡について
東洋医学には、陰陽というモノゴトのとらえ方と経絡という身体に気が流れていると考えられているラインがあります。
ここでは、身体にある陰の部分と陽の部分と経絡ついてと身体のバランスを簡単に説明したいと思います。
施術のときに説明するのに、解剖学などの西洋医学的な方が分かりすいので、あまり東洋医学的な説明はしないのですが、健康になるのには東洋医学的な考え方も必要なときもあります。
東洋医学は、3000年の歴史があり経験を積み重ねてきた医術なので、奥が深くつかみどころがないように思われがちですが、今回は簡単に身体の外側からとらえた陰陽と経絡について考えてみます。
まずは、身体の陰陽について、左図をつかって説明します。
陰陽と言うぐらいだから、身体では日陰と陽向を表しています。日の当たる部分が陽で、日陰になる部分が陰になります。
手と足をついて背中側から日が当たっていると考えられていて、日が当たる陽の部分に3つの陽のラインがあって、日陰側の陰の部分にも3つの陰のラインがあります。
三陰三陽とも言われますが、手と足の経絡では名前が違っているので、六陰六陽の12通りのラインが身体にあると考えられています。
日の当たる陽のラインには、後側と横側と前側のラインがあります。そして、日陰側の身体の内側にも3本のラインがあります。
右図は、表にして陰陽と経絡をまとめてみました。勉強して知っていると分かるんですけど、知らない人が見てもなんか分かりづらいですね。
気が流れていると考えられている経絡には、名前が付いていて、日の当たる陽経だけみても大腸経、胃経、小腸経、膀胱経、三焦経、胆経などがあります。
内側の経絡も重要なのですが、手と足を閉じて立った状態としてバランスを考えると外側のラインだけで考えた方がシンプルになるので、ここでは説明を省略しておきます。
左図は、バランス的に考えた3方向のラインを描いてます。胴体を輪切りにしたとして、陽経の後ラインは膀胱経で、横ラインは胆経で、前ラインは胃経になります。胴体には足の経絡が通っていきているので、大腸経と小腸経と三焦経は通っていません。この3つのラインは手から顔にかけて通っています。
手と足の陰経を考えるには、左図を半分に割って内側をみていくと良いのですが、考えが複雑になるので外側だけにしておきます。
左下図は、全体的に考えた陰陽と身体のバランスを表してます。
身体のバランスを考えるときに、手と足を閉じて直立していると考えて、経絡が緊張して突っ張っている方に身体が傾くと考えると分かりやすいと思います。
外側の経絡の前ライン、横ライン、後ラインの経絡のうちの左右どちら側の経絡が緊張しているかでバランスが変わってしまいます。
引っ張られる方に傾くと考えて、どちら方向に引っ張られているかで調整が必要な経絡が分かります。手で触って調べることを東洋医学では、切診と言いますが、経絡(ライン)を手で切るようにして診断をします。
日陰の部分の陰経の説明が出来なかったので、簡単に済ませると陰経は手足の内側からお腹と胸の部分を通っているので、左図の右側で身体を折り曲げている人を見ると日陰が陰経だなとイメージが出来ますね?