自分で出来る「おなか」の指圧!
お腹の調子を整えるのに役に立つ自己指圧を紹介します。
食べすぎ、飲みすぎ、便秘ぎみで腸の働きが鈍くなっている人にお勧めなのがひとりで簡単に続けることが出来る「の」の字の自己指圧法です。
なんで、「の」の字なのかは、下記のイラストを見ながら解説いたします。
誰でも簡単に出来るので、試してみる価値は十分にある健康法です。
上向きに横になり、膝を軽く曲げます。
膝を曲げて寝ることによって、腹直筋の緊張がゆるみ指圧の効果が深くまで浸透していきます。手の形は、両方の手を左図のようにして、両手の人差し指、中指、薬指を合わせて行います。
鳩尾(みぞおち)から順番に、下図のように「の」の字を描くように始めは軽い力で指圧していきます。慣れてきたら、自分が気持ち良いと感じる強さで押していきます。
まず、鳩尾を息を吐きながら3~5回押します。そして、おへその方に下っていきます。
恥骨の上まできたら、右方向に向きを変えて押していきます。*図では、左になります。
右下角の部分が盲腸になります。小腸から大腸に移行する部分でもあり、大腸の上行結腸と言われる部分がここから始まります。
「の」の字の登りの部分になり、右上角の部分まで押していきます。右上角の部分から鳩尾にかけて、肝臓があります。
そして、大腸は横向きに延びていきます。この部分が横行結腸と言われています。「の」の字の上の部分を指圧していき左上角につきましたら、今度は下り方向に指圧していきます。
左上方部分に胃袋があります。大腸の下りの部分は、下行結腸と言われております。
最後に重要な部分が左下角の部分の大腸の終点部分にある、S状結腸になります。S字型に曲がって肛門に向かっていきます。
上記の図と解説を簡単に説明します。
○ 押す強さは、自分で気持ちが良いと感じる強さで押してください。
○ 押すのに使う部分は、両手の人差し指、中指、薬指の部分です。
○ 押す方向は、「の」の字を描くように押していきます。
○ 重要な部分は、鳩尾(みぞおち)呼吸が浅くなると緊張して固くなります。そして、「の」の字の角にあたる部分です。この部分は、大腸のカーブの部分でもあり、大便がつまりやすい部分でもあります。
始めは、軽く「の」の字に指圧をしていきます。慣れてきたら、固いところや詰っているところを指先とおなかで感じるので、その部分をゆっくりとやさしく指圧をして柔らかくしていきます。
朝晩、ふとんの中で行いますとお腹の調子がだんだんと良くなっていきます。
*慣れるまでは、力の入れすぎには注意して、自己責任で行ってください。 ムリな力で押しすぎると炎症を起すことがあります。