頭のコリと緊張型頭痛について

頭のコリと緊張型頭痛について

 頭痛には、いろいろな原因があり頭が痛くても医学的には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などと診断されるものと病気が原因になって起きる頭痛もあります。

 ここでは、頭の筋肉のコリが原因になっている緊張型頭痛について簡単に説明していきたいと思います。緊張型頭痛は、筋収縮性頭痛と言われることもあり、頭の筋肉が凝って起きる頭痛です。

 肩こりなら一般的なので、わかりやすいと思いますが頭にも筋肉が付いていて、その筋肉が凝ってしまうこともあります。頭のコリの原因は、ストレス性のものと現代人はパソコンやスマホを長時間使うので、目の使い過ぎで頭の筋肉が緊張していることも考えられます

それから、家の近くで工事をしていて騒音かうるさくて頭痛になる場合もあると思います。その場合は、うるさくて耳が緊張しているのか音のストレスなのか、とにかくイライラして頭の筋肉が凝った結果としての頭痛ということでしょう。

 目や耳は、頭のすごく近くにあるので緊張が伝わりやすいです。すごく近くと言うよりも頭と顔の境目に位置しているようなものですね。頭蓋骨の模型を見ると耳の穴は、側頭骨という頭の横の骨にあるし、目も前頭骨の下側に位置しているので、頭に付いていると言っても良いくらいです。

 それでは、頭に付いている筋肉について簡単に説明していきます。

右図を見ると分かりやすいと思いますが、まずは目の上の眉毛からおでこの部分にあるのが前頭筋と言われる筋肉です。ここには、描いてませんが眉毛の内側にあるのは、眉間に皺をつくる皺眉筋(すうびきん)という筋肉です。

頭が痛いと眉間に皺が寄るので、頭痛と関係があると思いますが頭痛の原因にはならないと思います。

次に耳の上側にあるのが側頭筋と言われる大きな筋肉です。普段は、意識しないと思いますが顎を動かす筋肉なので、食事のときや人と話をするときなどにも働いています。そして、後頭部の筋肉は後頭筋と言われる筋肉です。

頭の上には、筋肉が無いのと疑問が生じると思いますが、頭の上は帽状腱膜という線維性の膜で覆われています。簡単に言うと筋膜の一種とも言えますね。でも、筋というよりも薄い腱のようなので、帽状腱膜という名前になったと思います。

帽状腱膜によって、前頭筋と後頭筋、そして側頭筋ともつながっているので、ちょうど頭に筋筋膜性のニット帽を被ったみたいになっています。なので、頭の筋肉が凝ってくるときつい帽子を被ったようになってしまい、交感神経が緊張して頭痛なってしまうのです。

肩こりや首凝りから筋肉の緊張が後頭部に伝わって、頭痛になる場合もあるので、頭のコリと共に肩や首のコリも溜めないようなライフスタイルにしていくことをお勧めします。

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