表情筋の緊張とほうれい線について
鏡を見たときになんか顔が緊張しているなと感じたことがある人もいると思います。
ここでは、顔に緊張を生んでしまう表情筋について考えてみます。表情筋が緊張していると目立つのが、ほうれい線です。
目元と鼻筋と口元は、目につきやすいところなので気になる人もいると思います。普段は顔に筋肉があるなんてあまり考えないと思いますが、顔には小さい筋肉が沢山あっていろんな表情を生んでいます。
左図は、顔の筋肉を簡単に描いてみました。
顎から口元にかけては、本当にサイズの小さい筋肉が多く集まっています。目の周りにある筋肉が眼輪筋と言われていて、口の周りが口輪筋です。
左図の鼻の横にあるのは、上唇鼻翼挙筋でとなりが上唇挙筋になます。次は、小頬骨筋と大頬骨筋が並んでいて、頬筋と笑筋があります。
顎を動かす筋肉は、外側に咬筋があります。顎先に向かって、広頸筋と口角下制筋とおとがい筋が描かれてます。
赤い色の筋肉だけで12種類あり、頭と首の筋肉が3つオレンジ色で描かれてます。
以前、顔の歪みと咀嚼筋の緊張についてというページを作った時にも右図を使って説明いたしましたが、筋肉が緊張して膨らむと表層の筋膜が緊張した方向に引っ張られてしまいます。
なんかよく意味が分かりづらいと思いますが、顔を左右に分けて考えてみると筋肉が緊張した側の顔が歪んで見えます。
咀嚼筋が緊張した側に顎が傾いていたり、表情筋が緊張した方の頬が膨らんで出っ張って見えたりします。
次に、表情筋の緊張とほうれい線についての簡単な説明をすると左図の黄色の部分の筋肉と口周りのピンクの部分の筋肉の境目の溝が緑色のラインのほうれい線になります。
黄色の部分の筋肉が緊張して硬くなり膨らんでいても、ほうれい線は目立ってしまいますし、口元のピンクの部分の筋肉が疲れてハリがなくなっていても溝が目立ちやすくなります。
身体が疲労して筋肉に弾力が無くなるように、顔の筋肉も疲れが溜まると凝って硬くなっていたり、弾力が無くなると肌のハリも無くなっていたりします。
口周りの筋肉の場合は、口を閉じて空気で膨らますと分かると思いますが、内側にもスペースがあるので弾力を失うと緊張して伸縮性が低下していることがあります。
空気で頬を膨らましてみて膨らみづらい側は、筋肉と筋膜が緊張しているのでほうれい線の溝が深くなっています。
食事をするときに片側の歯で噛む癖のある人は、顎のバランスが崩れるので、左右のほうれい線のラインや
深さが微妙に違って見えます。
夜寝るときにいつも同じ側を下にして横を向いて寝る人も、左右の表情筋の緊張のバランスが崩れやすく
なるので注意してください。