呼吸が浅くなる、肋間の緊張について

 疲れがなかなか取れないときに呼吸がしづらいように感じることがあると思います。疲れて呼吸運動が減弱している場合は、横隔膜や外肋間筋などの呼吸運動をつかさどる筋肉の動きが悪くなっています。

その状態が続いていると、お腹から上の部分の胴体がサランラップで包まれた様な感じになって肋骨の動きが悪くなってしまいます。

呼吸運動のメカニズムについて知りたい方は、こちらのページを参考にしてください。

胴体の部分をサランラップで巻かれたような感じになるということは、皮膚の下側にある表層部分の筋膜が緊張した状態になっているということです。

肋骨の間にある肋間筋の緊張と共に内側の横隔膜の緊張も重なると、ますます呼吸がしづらくなってしまいます。

疲れから呼吸運動を行う筋肉の伸び縮みが悪くなって呼吸がしづらくなり、その状態が続いて表層の筋膜も緊張してくると肋骨の動きにも制限を与えてしまいます。

そのような悪循環が続いていると肋骨下部の変な違和感と疲れが抜けない状態になってしまいます。

 右図を見るとスケルトンな状態で肋骨が見えますが、ちょうどカゴのように後ろから前まで内側を覆っています。

内側には、循環を司る心臓や呼吸を司る肺が位置しています。心臓は、心筋をいう心臓自体の筋肉が心臓というポンプを動かして血液を循環させていますが、肺自体に筋肉はなく横隔膜や外肋間筋などの呼吸筋によって呼吸運動を行っています。

胸腔内圧は陰圧なので、呼吸筋の働きで酸素と二酸化炭素などのガス交換がスムーズに行われるようになってます。

ところが呼吸筋の働きに制限を与えるような肋骨下部の筋膜の緊張がおこると、ガス交換がスムーズに行われなくなってしまいます。

 私事になりますが先日、朝から頭がボーっとする状態が続いていたので脳の神経が疲れているのかなと思いましたが、呼吸がしずらいことに気づいたので、自分の横隔膜から肋骨のあたりを調べてみたら上図のようにサランラップで包まれたような状態になってました。

脳の神経が疲れているのではなく、脳が酸欠状態になってボーっとしていたようです。前日に飲んだお酒の影響で二日酔いかなとも思いましたが、アルコールを分解するのに肝臓が緊張して動きが悪くなり、横隔膜
が緊張していたようです。

右図を見ると肝臓のすぐ上に横隔膜が被さっているように描かれているので、位置関係が分かりやすいと思います。

肝臓の緊張が横隔膜の動きに制限を与え、肋骨下部の筋膜に緊張を生んでいたようなので、サランラップに包まれた感じの部分の筋膜の緊張をリリースしたら、横隔膜の動きの制限が解放されて呼吸が深くなり、少しして酸欠状態がなくなりました。

疲れが抜けない人や呼吸がしづらい人は、横隔膜や肋間が緊張している場合があります。