大腿外側の痛みと筋緊張について

 片側の膝の外側や股関節のまわりなどに痛みや違和感を感じる症状について考えてみたいと思います。

人間は、2本足で生活をしているので、バランスが崩れると左右のどちらかの脚に余計に負担がかかってしまう場合があります。

バランスが崩れて、身体の重さが多くかかる方の脚の筋肉が余計に働かなくてはならないと、そちら側の筋肉の方が先に疲労してしまいます。

一晩寝たり休んで疲れが回復するうちは良いのですが、片側の脚だけ筋疲労が蓄積してくると、筋肉が耐え切れなくなって痛みや違和感を発生してしまいます。

 左図は、太ももの外側にある筋肉と靭帯を描いたものと、大腿筋膜張筋に起きたトリガーポイント(×印)と関連痛の領域を描いてます。

大腿筋膜張筋とは、骨盤の横前側から始まって股関節の下の方で腸脛靭帯に移行して、膝の横下側に付着しています。

左図では、身体の前側の赤い筋肉が黄色い靭帯に合わさって描いています。後ろ側の赤い筋肉は、大臀筋です。

黄色い靭帯は、腸骨と脛骨をつないでいるので腸脛靭帯と言われています。太ももの横側にある強力なベルトのような感じかな。

丈夫で強力な筋肉と靭帯なのですが、身体のバランスが崩れると片側のベルトに余計な力が掛かってしまい、蓄積してくると耐え切れなくなって痛みや違和感を発生させてしまいます。

 身体の横側にあり、脚の横方向の動きに対応している筋肉は、右図の股関節に付いている中臀筋と小殿筋という筋肉もあります。

中臀筋の話は、股関節痛と臀部痛を起こす筋肉の緊張のページしているので省略しますが、興味がある人は参考にしてください。

骨盤の横の部分の股関節とのつながりで、奥側から小殿筋、中臀筋大臀筋とキャベツの葉っぱのように被さっていて、骨盤の横から膝までが先ほど説明した腸脛靭帯です。

骨盤の横前側の大腿筋膜張筋と中臀筋は、身体の横方向の動きに対応しています。

 次に大腿部の外側に起きる筋肉の緊張について考えてみましょう。

先ほどから、身体のバランスが崩れて緊張すると書いていますが、どのようにバランスが変化するか左図を見ながら説明いたします。

左図は、股関節痛のページでも使っていますが、中臀筋は重心の傾いた方の脚が余計に緊張してしまいます。

ところがスポーツ障害などでは、少しバランスが複雑になって、ランニングなどで前に進む動きが多いスポーツでは、反対側の脚に外に膨らむ力が余計にかかっても、太ももの横側部分が緊張する場合もあります。

前に進む動作よりもターンが多い種目では、軸足側が緊張します。

片方の脚に障害や痛みがある場合は、無意識に重心をシフトして動くので反対の脚に重心が偏り、そちら側の筋肉が疲労して痛みや違和感が移ってしまう場合もあります。