顔のむくみと首の筋肉の緊張

 むくみやすい体質の人は、手足のむくみと同じように顔がむくんでいる場合があります。

この頃、パソコンでの長時間の仕事や日常的にもスマホを見る時間が多い人が増えたので、首や肩にコリを感じる人が多くいると思います。

眼精疲労で首肩コリになる場合もありますが、顔のむくみを起こす首の筋肉の緊張は、頭部を一定の方向に向けて同じ姿勢で長くいることによって起こります。

身体を使って疲れて凝っているのと違い、不動姿勢を保つための静的な筋肉の緊張は、凝りに気づくのが遅くなります。

鏡をみて、なんか顔がむくんでいるなと感じる人は、左図の赤い部分の筋肉に触れてみてください。

両耳の下からノドも下の鎖骨の部分まで斜めに伸びた筋肉です。専門用語では、胸鎖乳突筋と呼ばれています。胸鎖乳突筋は、胸とノドの境目の骨の胸骨と鎖骨の内側から、斜めに耳の下後側にある側頭骨の乳様突起まで伸びてます。

筋肉のはたらきは、両側がはたらくと顎をちょっと上向きに上げて頭の後側を前方に引くはたらきをします。片側だけ緊張させると、顔を傾げるような動きをします。

頭部が動かない状態では、呼吸補助筋のはたらきも行っています。

他にも呼吸に関係した筋肉はありますが、呼吸が浅くなっても代謝が悪くなるので、身体はむくみやすくなってしまいます。

パソコン作業やネットサーフィンで夢中になっていると、身体がだんだんパソコン寄りになっていることがありますよね。

身体が前かがみになると、ちょっと顎を上げた状態になっていると思います。

猫背になるのも気になるところですが、顎が上がった状態で後頭部を曲げた状態を保つのに両側の胸鎖乳突筋がはたらきます。

姿勢が悪くても顔のむくみを誘発しますが、筋肉が緊張して凝っているとリンパ液や血液の流れを悪くしてむくみやくすみを発生させてしまいます。

胸鎖乳突筋は、寝不足でも緊張するので、むくみが気になる人は不規則な生活には注意した方が良いと思います。

筋肉の説明が長くなってしまいましたが、顔のむくみと首の筋肉の緊張の関係を説明いたします。

むくんだ状態とは、余分な水分が滞っている状態です。顔の余分な水分は、リンパ管に吸収されて首の前側を通り、鎖骨の下側の鎖骨リンパ節に運ばれます。

そこから先は、静脈血に合流して腎臓で濾過されて、おしっこになって体外に放出されます。複雑なメカニズムを簡単に説明しました。

結論として、首の前側の筋肉が緊張するとリンパの流れを悪くするので、顔がむくみやすくなってしまいます。

顔には細かい筋肉が沢山あるので、顔の筋肉が凝っている状態でも、代謝が悪くなりむくみますし、首肩こりで首の後側の筋肉が緊張しても、姿勢のバランスが悪くなり、むくんで顔が大きく見える場合があります。