ポジショナルリリースとは

 ポジショナルリリースとは、筋肉の緊張が緩和する姿勢に誘導することにより痛みや筋肉の緊張をリリース(解放)するテクニックです。

ルーツは、オステオパシーのストレイン・カウンターストレインというテクニックですが商標登録などの関係で、アメリカの理学療法の分野などではポジショナルリリースと言われています。

両者の違いは若干あるようですが、圧痛点の緊張が緩和する楽な治療ポジションに誘導して、緊張がリリースするまで保持するということは共通しています。

 それでは、ポジショナルリリースのメカニズムをシンプルに考えてみたいと思います。

左図は、筋肉と骨のバランスを簡単に描いています。真ん中の棒が骨とすると、左側の赤い線が緊張した筋肉で右側の水色の線が弛緩した筋肉と考えてください。

身体を動かす筋肉の作用は、主動筋と拮抗筋に分かれていて、片方が収縮(緊張)すると反対側の筋肉が弛緩するようになっています。

そこで、ストレイン・カウンターストレインの意味を考えてみます。ストレインとは、辞書で調べると緊張するとか引っ張る(ロープなどを)と出ています。

そして、カウンターとは、反対(逆)の方向にと出ているのでテクニックの意味を合わせて考えてみると、まず始めのストレインは左図の赤い線の引っ張るっている方の筋肉のことになります。

 筋肉が緊張した側がストレインで、そこにカウンターストレインをするということなので、反対(逆)の方向に緊張(引っ張る)ということは、簡単にいうと緊張した筋肉を縮めるということになります。

反対の方向に引っ張るというと、なんかストレッチをして伸ばすのかなと感じますが、緊張と逆緊張のテクニックなので緊張した筋肉を縮めるようにします。

そして、ポジショナルはポジションのことなので位置という意味になり、緊張した筋肉を縮める位置でリリースすると言うことです。

自分なりに言葉の意味を整理してみましたが、もしかしたらもっと深い意味があるかもしれませんが、テクニックはすごくシンプルです。

 まとめとして、テクニックの簡単な説明をしたいと思います。

上図は、腰の下側にある骨盤と股関節をつなぐ中殿筋と呼ばれる筋肉です。人間は、2本足なのでバランスが崩れると片側の足に体重が多くかかり、どちらかの中殿筋が緊張しやすくなります。

臀部に両手をまわして、親指で両方の中殿筋の部分を押してみるて、どちらかに圧痛があればそちら側の足腰が緊張をしているということです。

左図のように圧痛点に触れながら緊張した側の足を少し開きぎみに持ち上げていきます。すると圧痛が感じなくなる位置があるので、その位置を90秒ほど保持するとリリースが起こり筋肉の緊張が緩和します。そして、足を元の位置に戻します。

以上、簡単な説明になりましたが、専門的な詳しい内容を知りたい方は、こちらの本をお勧めします。