筋膜ほぐしと筋膜リリースについて

 この頃、筋膜リリースという言葉が雑誌やテレビの影響からか一般的になってきたので、関連グッツの説明などに筋膜リリースという用語が使われていることが多くなってきたように思います。

健康グッツをネットショップで見ていると本当にいろいろあって面白いと思います。バラエティーがあるというのは、本当に良いことですね。そこで、これで筋膜リリースになるのと思うグッツなども見かけますが、使い方によってそうかなと思ったり、筋膜をほぐすだけじゃないのと考えたりしたので、筋膜リリースと筋膜ほぐしのことについて考えてみました。

 このページでは、私が考える筋膜リリースと筋膜ほぐしの違いについて説明していきます。筋膜はがしという言葉も使われているようだけど、ここではリリースとほぐしの違いを簡単に説明します。

私が1997年に筋膜リリースをアメリカで習った時は、まだ解剖学的に筋膜の重要性が一般的ではなかったので、こんなに普及するとは考えもしませんでした。

20年前は、インターネットも一般的じゃなかったし、身体の中を見るカメラも大きかったので細かい隙間をきれいに映すことが出来ませんでした。2000年以降に内視鏡の発達が進み、小型化されたので身体の中の隙間にある筋膜がきれいに映せるようになりました。

その結果、筋膜に対しての重要性が見直されてきて、手技療法やスポーツコンディショニングなどに応用されるようになったのです。それ以前も筋膜に対しての手技療法はあったのですが、以前は内視鏡やエコーよりもレントゲンが主流だったので、背骨のずれを矯正するカイロプラクティックが人気があったように思います。

筋膜についての話は、このくらいにして筋膜リリースと筋膜ほぐしの違いについて考えていきます。

ほぐしでもリリースでも身体の調子が良くなれば、構わないって人もいますが筋膜が短縮していたり、緊張してねじれてしまっているようなときは、ほぐして血行が良くなっただけでは、また血行がわるくなるとすぐに症状が元に戻ってしまいます。

リリースの意味が解放ということなので、紐できつく縛られているようなところを開放して身体の動きを回復させるということになります。そして、身体の歪みを整えて筋膜の緊張の再発をしないように筋骨格系のバランスを取るということです。

筋膜リリースの細かい説明をしようかなと思ってましたが、紐をほどくということを書いたらそうだよねと思えたので、専門的な説明はやめにしました。

人間は、ミカンと違って骨組みが身体の中に入っているので、ほぐして軟らかくしても骨格の歪みが整はないと動いたときに筋肉が緊張してしまいます。

隣同士の筋肉や重なっている部分の筋肉が緊張すると、筋肉は筋膜という服を着ているようなものなので、ちょうど満員電車に乗って肩掛けカバンが隣の人に引っかかって動きに制限がかかったような状態になります。

さっきは、紐をほどくで今度は肩掛けカバンの紐が引っかかると例えてみましたが、筋膜の動きの制限は筋肉と切っても切れない関係なので、本来はやっぱり筋筋膜リリースと言った方がよいのかなと思います。

でも、切っても切れないっていうのも、ちょっとおかしかったかもしれませんね。外科手術では、メスで切ることも出来るんだから、リリースとほぐしもそうだけど言葉選びは難しいですね。