手の歪み違和感と筋肉の緊張

手の歪み違和感と筋肉の緊張

 手に違和感や不快な症状を起こす筋肉の緊張と歪みについて考えてみたいと思います。

今もマウスをいじりながらキーボードで文字を入力してますが手が疲れているときにマウスを長時間使ったりすると、手が怠くなったりして違和感を感じるときがありますよね。

手に起きる症状はいろいろありますが、ここでは手に起きる小さな歪みについての説明なので、症状の説明は省略します。

手の症状で一般的なのは、手根管症候群というのがありますが、以前に説明しているので興味のある方は、こちらのページを参考にしてください。

 今回の説明で手に小さな歪みを起こす原因になる筋肉は、左図に描いた橈側手根屈筋という筋肉です。

橈側手根屈筋は、肘の内側の上腕骨の角から始まり、手のひらの人差し指と中指の根元部分まで伸びています。

肘の内側から起こる筋肉には、円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋がありますが、ここでは人差し指と中指に関係した橈側手根屈筋について説明します。

 橈側手根屈筋のはたらきは、右図に描いた屈曲と外転になります。

イラストを見てもちょっとイメージしづらいと思うので、補足説明をいたします。上図は、左手の手のひら側のイメージ図です。そして、右図は右手を動かした図です。

簡単に描いたので、爪を書かなかったので動きのイメージはしやすくても手の外転と言われても分かりづらいかもと思います。

解剖学的肢位では、手のひらを前方に向けた姿勢なので親指側に手を曲げることを外転と言います。なので、右図では手を内側に曲げているように見えますが、外転といいます。

手の屈曲と外転が合わさる動きは、手を使う作業ではよく行われています。マウスを動かすときも、この動きが合わさっていますね

 それでは、手の歪みについて簡単に説明します。

左図は、左手に起きたと仮定した歪みを分かりやすく描いてみました。人差し指の付け根の部分が下に少し下がっています。

手を使う仕事の人や、手の筋肉の緊張の強い人に起きやすい歪みですが、小さい歪みなのであまり気づいている人はいません。

左図では、中手骨と言われる骨が手のひら側に下がっていますが、手が過緊張している場合には、関節が圧縮して三角屋根のように手根骨と中手骨が出っ張っている場合もあります。

手が過緊張の人で、たまに手の甲側が膨らんで出っ張ったようになっている人も見かけます。

左右の手を比べてみて、緊張した側の手の甲に出っ張りを感じる場合は、前腕の筋肉の緊張と手の歪みが発生しています。

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