脚のねじれと筋膜の緊張

脚のねじれと筋膜の緊張

 このサイトは、筋膜リリースに関係した記事が多いのですが「筋膜のねじれをほどくテクニック」というページで、筋膜のねじれということの具体的な身体の部分のねじれの説明はあまりしていませんでした。

なので、このページで身体のねじれで分かりやすい部分として、脚のねじれと筋膜の緊張について説明していきます。

 身体にねじれが加わると筋膜が緊張して癖になり、骨格に歪みが生じてしまいます。特に脚のねじれと歪みは、見た目が悪くなるということと膝や股関節などの痛みの原因にもなってしまいます。

脚のねじれと歪みは、歩き方や座り方にも関係しているので、身体の使い方の癖が脚にねじれや歪みを生じさせているということもあります。

イラストでは、脚が内側にねじれた様子を描いていますが、O脚では反対に太ももが外側にねじれて歪んでいます。太ももが内側にねじれていても、歪みがひどくなると膝下にストレスが加わり外側に膨らんで膝下O脚になってしまう場合もあります。

脚の筋肉は、身体を支えて好きなように歩くことが出来るので、種類も多くて複雑に絡み合っています。一つ一つの筋肉も筋膜に包まれていて、全体も皮膚の下側で筋膜にのり巻きのように包まれているので、脚の使い方の癖が筋膜の緊張として形状記憶されてしまいます。

一つの筋肉の筋膜の緊張と短縮が、隣の筋肉の筋膜に伝わり連鎖してねじれを生じさせてしまいます。そして、全体的に脚の筋膜の動きが悪くなると、きついズボンをはいているような状態になってしまいます。

その状態になると脚のねじれと歪みが固定化されてしまい、自分でストレッチをしてもなかなか改善することが出来なくなってしまいます。

 一般的な脚のストレッチは、太ももの後側を縦方向に伸ばすやり方をすると思います。太ももの後側の筋肉は、ハムストリングスという筋肉群でストレッチをすると気持ちが良いですね。

ストレッチと筋膜リリースの違いのページで説明をしていますが、ストレッチの場合は個別の筋肉を縦方向に伸ばすということを行いますが、手技療法で行う筋膜リリースでは脚がねじれている場合は、緊張した部分の筋膜を伸ばしてねじるテクニックを行います。

脚がねじれて歪んでいるときは、ストレッチで筋肉を縦方向に伸ばしただけでは直りづらいということです。他のページで説明しているフォームローラーで筋膜をほぐすと良いかというと部分的に筋膜を圧縮してほぐすので予防には良いと思いますが、普通の人が自分で筋膜のねじれや歪みを直すのは難しいと思います。

脚のねじれと筋膜の緊張について説明してきましたが、脚がねじれたままにしておくと骨格に歪みが生じてしまいます。そして、関節などの骨のつながる部分にストレスが加わり、その状態で使い続けているとある程度の年齢になると骨の角が変形してしまう場合があります。

痛みが発生して悪くなってから施術にかかる人が多いのですが、脚の歪みが気になる人は早いうちに調整することをお勧めします。

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