O脚と骨盤・脚の歪みについて

O脚と骨盤・脚の歪みについて

 O脚と骨盤や脚のゆがみについて、簡単なイラストを使って説明していきます。筋肉と姿勢の関係についての説明は、腰部と骨盤の傾きのページや胸背部と首肩の傾き骨盤の傾きと姿勢についてなどのページで述べていますのでここでは省略します。

脚の歪みの解説の前に、右図(傾いた棒)の説明だけ簡単にします。対になる筋肉の片方が緊張すると他方は弛緩して、間にある骨が引っ張られて傾くことを表したイラストです。

下記のイラストを見ながら、脚の歪みやO脚と骨盤の傾きなどについて考えてみましょう。

 まず、はじめに脚の歪みで気になるのが左図のO脚と右図の X脚だと思います。

太ももの外側の筋肉が緊張して硬くなって膝が開いてしまった状態がO脚で、内側の筋肉が緊張して閉じた状態がX脚と言われています。

男性や年配者に多い、ガニ股の場合は骨盤が後傾して骨盤の上側の腸骨が開いた状態で、膝が外側に向いて曲った状態です。

*男性と女性の骨盤の違いは、骨盤の傾きと姿勢のページに簡単にしているので参考にして下さい。

左図は、一般的な筋肉の緊張によるO脚ですが、若い女性に多いO脚は、内股O脚になります。内股なのに足の間が開いてしまう状態です。

女性の骨盤は、赤ちゃんが産まれて来る場所なので、柔軟性があり男性とは違った歪み方をします。

性の骨盤は、男性とは違い少し前に傾いています。

ところがあまり前に傾きすぎると左図のような出っ尻の姿勢になってしまいます。腹筋がゆるむとお腹ぽっこりになる場合があります。

左下の図は、骨盤のうなずき運動を簡単に表した図です。仙骨と腸骨の関節を仙腸関節といい、骨盤は仙骨と腸骨そして、坐骨と恥骨が合わさって構成されています。

骨盤のうなずき運動とは、仙骨が前におじぎをすると尾骨が後ろに反って、翼状の腸骨が内方に引き寄せられて、坐骨結節が外方に広がる動きのことをいいます。

骨盤には、開いたり閉じたりする動きがあるということです。

ここで、問題になるのが右側の図のように、骨盤の前傾が強くなり、坐骨が外方に広がってしまった場合です。

股関節も広がり、太ももが内旋して内側を向き、横から見ると膝が後ろ側に反った状態になってしまします。*女性は、ホルモンの関係で多少、膝が反曲しています。

 前から見たと仮定した図が、左側の図になります。

骨盤が横方向に広がり、股関節(上線)と坐骨(下線)が開いてしまい、結果的に膝が内側に向いた内股のような感じなのに、足の間の隙間が広くなりO脚のようになってしまいます。

左図のような、太ももの外側の筋肉の緊張によって出来たO脚と違い、広がった骨盤を元に戻さないと治らないタイプのO脚です。

男性に多いガニ股O脚は、骨盤が下がって(後傾)膝が開き、横から見ると膝は前に曲がった、くの字になっていますが、女性に多い内股O脚は、骨盤が前傾して出っ尻ぎみになり、坐骨と股関節が広がり、足の間が開いてた状態になります。

 どちらにしても、脚のゆがみは見た目が悪くなるのと腰痛や膝痛の原因にもなるので、気になる人は早めに歪みを矯正することをお勧めします。

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